夏の旅行に4割が意欲的…コロナ禍で過去最高 2022年

2020年以降の国内宿泊旅行意欲の時期別変化
2020年以降の国内宿泊旅行意欲の時期別変化全 4 枚
 2022年夏(お盆除く6月~8月)の旅行について、約4割が意欲的であることが、リクルートの観光に関する調査・研究、地域振興機関「じゃらんリサーチセンター」が2022年5月に実施した「国内宿泊旅行ニーズ調査」より明らかになった。

 「国内宿泊旅行ニーズ調査」は、国内宿泊旅行マーケット全体の活性化への貢献を目的に、2020年3月より継続して実施している(第12回までは「新型コロナウイルス感染症による旅行市場への影響」調査として発表)。第13回では、マクロミル会員モニターの20歳~79歳の1,652人(性別・年代による均等割付)を対象に、2022年5月27日~5月29日に実施した。

 2022年5月末時点で、国内宿泊旅行について「予定をしており、気を付けながら行く」「予定をしており、気にせず行く」の合計は29.6%で、国内宿泊旅行を予定している人は3月から6.2ポイント増加しており2020年3月の調査開始以来の最高値となった。

 また、「旅行に行きたいがようすをみている」も含めた国内宿泊旅行について意欲を持つ人は63.4%で前回調査(2022年3月)と同様に6割程度を維持した。

 お盆の時期を除く夏の時期について、「旅行に行く予定である」または「まだ予定はないが旅行に行きたい」と回答した人の割合は全体の37.8%だった。

 「旅行に行く予定である」人または「まだ予定はないが旅行に行きたい」とした人の目的は「温泉や露天風呂」、「地元のおいしいものを食べる」がいずれの年代でも上位だった。子育て世代の30代および40代では「テーマパーク」が3位だった。

 20代は「宿でのんびり過ごす」が2位に、「買い物・アウトレット」が4位にあるのが特徴的だった。50代および60代・70代は共通して「名所・旧跡の観光」が3位にランクインした。

 旅行同行者の調査では、年代別にみると特に20代が活発であり、同行者には「友人・知人」を挙げる割合が27.1%で1位だった。

 コロナ禍前に実施した旅行動態調査である「じゃらん宿泊旅行調査2020」での2019年に1回以上旅行に行った人の割合が54%であったことを踏まえると、現在の旅行意欲の値(63.4%)は相当に高い水準にあると考えられる。

 2022年6月10日からは海外ツアー客の受け入れも再開したように、旅行に関しては着実に緩和ムードが広がっている。国内宿泊旅行に関しても大きな変化がない限りはコロナ禍で控えていた旅行を再開する流れが進む傾向にあるという。

 調査では、コロナ禍でできなかった交友活動や家族行事を行いたいという思いが表れている結果が明らかになった。

2022年夏旅行、4割が意欲的…コロナ禍で過去最高

《鈴木あさり》

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