安全運転で翌年の保険料が割安に…テレマティクス【カーライフ 社会・経済学】

損保ジャパンの『.Driving!(ドライビング)』で使われるドライブレコーダー。
損保ジャパンの『.Driving!(ドライビング)』で使われるドライブレコーダー。全 4 枚

カーライフにおける「社会・経済情報」を横断的に発信していこうと試みている当コーナー。現在は自動車保険に関する注目情報をお伝えしている。今回は、保険料の割引きが受けられるニュータイプの自動車保険、「テレマティクス保険」の実例を紹介する。

まずは、「テレマティクス保険」とは何なのかをおさらいしておこう。これは、車載機器を通信システムで繋げて情報を管理したりサービスを提供したりする機能を有する自動車保険のことを指す。で、その中には、保険料の割引き機能も含むものもある(むしろ、割引き機能を含むものこそが「テレマティクス保険」と定義されることもある)。

さて、具体的にはどのようなものがあるのだろうか。まず今回は、損保ジャパンが提供している『.Driving!(ドライビング)』を紹介したい。

当サービスは、専用の通信型ドライブレコーダーを使うことで成り立つ保険サービスだ。なお、これを活用することで以下のメリットを享受可能となる。

まず1つ目は「もしものときの事故対応サポートを受けられること」だ。万が一の事故が起きたとき、ドラレコが衝撃を検知して自動通報が成されたり、損保ジャパン緊急時アシスタンスと繋がれたり、さらには「ALSOKかけつけ安心サービス」が受けられたりする。

2つ目は、「運転中のサポートを受けられること」だ。専用ドラレコには安全サポート機能が備わっていて、前方衝突警告や車線逸脱警告等を発してくれる。

3つ目は、「運転力を見える化できること」だ。対応する専用スマホアプリにて、運転特性の分析を確認できる。例えば、ドライブごとの運転評価をランク形式で知れて、ヒヤリハット発生地点をマップ上で確認できる。また月間レポートで毎月の運転評価を見て取れる。さらに万が一の事故時には、映像、GPS情報、速度情報をもとにした事故状況の分析レポートの提供を必要に応じて受けられる。

そして4つ目は、「走行特性割引きが受けられること」だ。これは専用ドラレコで取得した走行情報をもとに算出された運転特性スコアが80点以上の場合に、翌年度の自動車保険料が5%割り引きになるというものだ。つまり、日々の安全運転をゲーム感覚で実践しながら、さらには支払う保険料もお安くできる(得点が低くても保険料が割増しになることはない)。

さて、気になる特約保険料は、月々850円(年払いの場合には9720円)。なおこれにてドラレコも導入できるわけなので、これからドラレコを購入しようと考えていたのなら特に、当サービスの活用を検討する価値はある。得られるメリットも含めて考えると決して高くはないと思うのだが、いかがだろうか。

今回は以上だ。次回は他の具体例をピックアップする。お楽しみに。


《太田祥三》

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