EVの航続を延ばす…マレリが800VのSiCインバーターを開発

新開発インバーターを初公開した国際VDIコングレス「Dritev」でのマレリブース
新開発インバーターを初公開した国際VDIコングレス「Dritev」でのマレリブース全 1 枚

マレリは7月7日、電気自動車のインバーターのサイズ、重量、効率を改善する800ボルトの炭化ケイ素(SiC)インバーターの新しいプラットフォームを開発したと発表した。開発品は7月6、7日にドイツのバーデンバーデンで開催された国際VDIコングレス「Dritev」で初公開された。

新しい800ボルトインバータープラットフォームは、SiCコンポーネント自体と冷却液との間の熱抵抗を大幅に低減する構造と冷却チャネル設計を採用した。より高い効率でバッテリーからより多くのエネルギーを抽出。電動車両の航続距離の大幅な延長するほか、充電時間短縮、と車の加速の向上にも寄与する。より小さく、より効率的なインバーターは、バッテリーの小型化を可能にし、コスト、重量持続可能性にも寄与するとしている。

インバーターのソフトウェアは社内で開発し、同じインバーターケース内に設置された電気制御ユニットに組み込んでいる。ソフトウェアはAUTOSAR規格に準拠しており、自動車メーカーが要求する診断規格に合わせてカスタマイズ対応する。機能安全要件はASIL D規格に準拠する。


《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る