ピニンファリーナ、1900馬力のハイパーEV生産開始…『バッティスタ』

4個のモーターで0~100km/h加速2秒以内

バッティスタ専用の充電システムを開発

ステアリングホイールの両側に大型ディスプレイ

ピニンファリーナ・バッティスタ
ピニンファリーナ・バッティスタ全 12 枚

アウトモビリ・ピニンファリーナ(Automobili Pininfarina)は7月13日、ハイパーEVの『バッティスタ』の生産を開始した、と発表した。

アウトモビリ・ピニンファリーナは、イタリアのデザイン工房、ピニンファリーナの親会社であるインドの大手自動車メーカーのマヒンドラ&マヒンドラ(マヒンドラ)が立ち上げた新ブランドだ。その最初の市販車が、EVハイパーカーのバッティスタ。バッティスタとは、ピニンファリーナの創設者のバッティスタ・ファリーナ(Battista Farina)氏に敬意を表すネーミングとなる。

◆4個のモーターで0~100km/h加速2秒以内

バッティスタでは、ドライバーが求めるドライビング体験を可能にするため、「カルマ」、「プーラ」、「エネルジカ」、「フュリオサ」、「カラッテレ」の5種類のドライブモードに異なる運転特性を設定した。このうち、フュリオサモードでは、4個のモーターが合計で最大出力1900hp、最大トルク240.6kgmを引き出す。パワフルなモーターが4輪を駆動し、トルクベクタリング機能も採用した。0~100km/h加速2秒以内、0~300km/h加速12秒以内、最高速350km/hの性能を発揮する。

リマックから供給を受けるリチウムイオンバッテリーは、センタートンネルとシート後方に、T字型にレイアウトされ、蓄電容量は120kWhとした。1回の充電での航続は、最大500kmに到達する。

ブレンボ製のブレーキは、カーボンセラミックを使用する。ローター径はフロント、リアともに390mmだ。キャリパーは、フロント、リアともに6ピストンとした。リアには、エアブレーキ機能が備わっている。

ピニンファリーナ・バッティスタと専用の充電システムピニンファリーナ・バッティスタと専用の充電システム

◆バッティスタ専用の充電システムを開発

バッティスタ専用の充電システムを開発した。ピニンファリーナがデザインした特注のウォールボックスと新たな充電パートナーシップにより、バッティスタの顧客は自宅や外出先で、簡単に充電することが可能になる。

自宅充電用のウォールボックスのデザインは、バッティスタのボディラインに触発されたものだ。バッティスタのボディカラーと同じ色で、ウォールボックスを仕上げることができる。

また、アウトモビリ・ピニンファリーナは外出先での充電について、世界最大のEV充電ネットワークのひとつ、「ChargePoint」と提携を結んだ。この提携により、バッティスタの顧客は、無料で5年間、無制限にChargePointの充電ステーションを利用できる。出力180kWのDC急速充電システムを使用すると、25分でバッテリーの80%の容量まで充電できるという。

ピニンファリーナ・バッティスタピニンファリーナ・バッティスタ

◆ステアリングホイールの両側に大型ディスプレイ

バッティスタのボディ構造は、フルカーボンファイバー製のモノコックに、カーボンファイバー製ボディパネルを組み合わせる手法で軽量化した。車体の前後はアルミによる構造として、衝突時の衝撃を吸収する。

インテリアデザインは、エレガントさを追求しながら、ドライバーが運転に集中できるインターフェースを取り入れた。コンパクトなステアリングホイールの両側には、ドライバーに向けた大型ディスプレイモニターを設置したデジタルコックピットを採用する。

左側の画面で車両のダイナミクスとパフォーマンスをコントロールし、右側の画面でメディアとナビゲーションを操作する。ピニンファリーナによると、最小限のボタンとスイッチで、ドライバーが車と対話する方法を直感的に作り出したという。ドライバー正面には、小型ディスプレイモニターがレイアウトされ、重要な情報を表示する、としている。


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(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《森脇稔》

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