シトロエンの2シーター小型EV『アミ』、2万3000台以上の受注獲得…欧州発売2年

フランスの超小型EV市場でシェア1位

1回の充電での航続は最大70km

スマホが車載ディスプレイの役割を担う

シトロエン・アミ
シトロエン・アミ全 10 枚

シトロエンは7月12日、コンパクトシティコミューターEV『アミ』が2020年4月の欧州発売以来、2万3000台以上の受注を獲得した、と発表した。

写真:シトロエン・アミ

◆フランスの超小型EV市場でシェア1位

フランス本国は、アミの最大市場で、受注は1万3300以上に到達する。全体の83%が個人の顧客で、残りの17%が法人の顧客だ。アミはフランスの超小型EV市場でシェア1位であり、5月末時点での市場シェアは26%。 2021年5月から2022年5月までの1年間に、アミの投入により、超小型EV市場は9.7%拡大した。アミの登録台数は1年間で47%増加している。

フランスに次いで、アミが売れているのが、イタリアだ。これまでに、6700台を超える受注を獲得している。 2022年第1四半期(1~3月)には、アミは超小型車(クアドリシクル)市場の31%を占めるリーダー的存在だ。超小型EVに限ると、65%以上に市場シェアを持つ。イタリアでは、アミの顧客の94%が個人ユーザーだ。

アミは、英国市場での発売を計画している。左ハンドル仕様の投入となるが、現地での関心は高い。価格が発表された直後の5月24日には、2000件の先行予約注文を獲得している。

シトロエン・アミシトロエン・アミ

◆1回の充電での航続は最大70km

アミのボディサイズは、全長2410mm、全幅1390mm、全高1520mm。車両重量は485kgに抑えられた。最小回転半径は3.6mと、取り回し性に優れる。シトロエンによると、バスや地下鉄、路面電車などの公共交通機関のほか、二輪車、自転車、スクーター、キックスクーターなどの代替手段として開発したという。最新の一部シトロエン車に導入されている「エアバンプ」が装備され、車体を損傷から保護する。

新車として購入できるほか、例えば1年間の長期リース、1分、1時間、1日単位でのカーシェアリングなどにも利用できる。1分間の利用料金は、0.26ユーロとした。

EVパワートレインのモーターは、最大出力が8.2hpだ。バッテリーは蓄電容量5.5 kWhのリチウムイオンで、フロア下にレイアウトされる。1回の充電での航続は最大70kmだ。シトロエンによると、毎日の通勤やちょっとした外出など、都市部での移動に最適で、70kmの航続は、都市部のユーザーの1日の平均移動距離を上回るという。バッテリーの充電は、220Vソケットで、およそ3時間で完了する。

シトロエン・アミシトロエン・アミ

◆スマホが車載ディスプレイの役割を担う

スマートフォンとの連携が強化されており、車載ディスプレイの代わりとして機能する。ドライバーは、航続、バッテリーの状態、充電の残り時間、メンテナンススケジューリングなど、車両に関する重要な情報に、いつでもスマートフォンからアクセスできる。

キャビンへのアクセスを容易にするために、運転席側には逆ヒンジ式のドアを採用した。車内に乗り込み、スマートフォンを専用の場所に置く。スマートフォンがダッシュボードのメイン画面になり、ナビゲーションや音楽にアクセスできる。

さらにアミは、「Free2Move」を使用したカーシェアリングや、月額19.99ユーロからの長期レンタルなど、ニーズに合わせて手頃な価格で利用できる。アミは、都市部での移動に自由と手軽さを与え、大人数での移動にも対応し、グローバルで全方位的なソリューションを提供することを目指している。

《森脇稔》

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