ロケーションテック市場は数年で倍増…ジオテクノロジーズ第二創業期

ジオテクノロジーズ経営戦略発表会(7月8日)
ジオテクノロジーズ経営戦略発表会(7月8日)全 9 枚

ジオテクノロジーズは、パイオニアから独立し第二創業期として、2022年6月で2年目を迎えた。今後は地図メジャーとして、Auto・GIS事業を基軸に、メタバースを中心に据えた組織変更も実施した。同社は7月8日、東京都内で「経営戦略発表会」を開催、新事業を発表した。

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ジオテクノロジーズは、地図と新しい技術との融合により2022年は、世界に羽ばたく日本企業として、メタバースおよびESGのリーディングカンパニーとなり日本企業再生に尽くす、と声明した。

ジオテクノロジーズの杉原博茂CEOは「弊社の事業全体がNEXT2.0を目指すべく、8億アイテム以上の地図構成データや、1日10億件以上の人流ログなどの膨大なビッグデータを駆使して、日本の企業や日本の人々に向けた“ジオプリディクションプラットフォーム”を作成している」と述べ、28年間リアルの世界をデジタルネイティブに変えてきた、地図事業を生業としてきた、地図のメジャーカンパニーとしての存在意義を強調した。今期2022年度は、売上推移として「前期比30~45%を目指す」と語った。

ジオテクノロジーズによると、“ロケーションテック(位置情報分析・人流可視化技術)”市場は世界でも2兆円と言われており、日本でも200億円くらいの市場だが、これから数年での倍増が期待されているという。その状況において、ジオテクノロジーズとクロスロケーションズは、それぞれが保有するビッグデータや技術を掛け合わせて、人流を分析し、予測可能な社会を実現するため、協業していくことを発表した(6月29日)。

会見ではクロスロケーションズ小尾一介代表取締役とジオテクノロジーズの杉原CEOが対談を実施した。クロスロケーションズの小尾代表取締役は「ファンダメンタルデータに関して、従来は単純な緯度や経度を用いた位置情報を使った広告やリサーチのみだったが、クロスロケーションズの分析システムを使うと、過去や今後について分析することができる」と述べ、ジオテクノロジーズの杉原CEOは「非常に効率がいい情報をユーザーに届けることができ、未来を予測してそれに対応する社会の展開に繋げられる」と語った。


《高木啓》

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