距離測定法のいろいろ…タイムアライメント[サウンドチューニング]

「タイムアライメント」の設定画面の一例(ロックフォード フォズゲート・パーフェクトチューン)。
「タイムアライメント」の設定画面の一例(ロックフォード フォズゲート・パーフェクトチューン)。全 3 枚

カーオーディオでは、サウンドチューニング機能が活用される頻度が高い。なおその設定はプロに任せるべきではあるが、自分でやっても楽しめる。当コーナーではそれを推奨し、設定方法を解説している。現在は、「タイムアライメント」設定のコツを説明している。

さて、「タイムアライメント」の設定においては前回の記事にて説明したとおり、距離測定が第一工程となる。なお距離測定は、多少の誤差が出るのは致し方ないとしてもある程度正確に行いたい。そうすることで、後からの微調整がやりやすくなる。

で、問題となるのは「始点と終点をどこに定めるか」だ。しかしこれには諸説があるので、自分なりに試しながらしっくりくるものを見つけてほしい。なお前回は、始点(スピーカー側)の定め方を説明したので、当回では、終点(リスナー側)の定め方を解説する。

これもさまざまな考え方があるが、以下の3パターンのうちのどれかが選択される場合が多い。1つが「右側は右耳、左側は左耳」、2つ目が「左右とも鼻の頭」、3つ目が「左右とも頭の中の中央付近」、この3パターンだ。

ところでどれを選択するにせよ、シートを運転しやすいいつもの位置に合わせることをお忘れなく。その上で1つ目と2つ目では、しっかりと運転姿勢を取り測定しよう。対して3つ目の「頭の中の中央付近」を選択する際には、以下のようにすると良い。

運転姿勢を取った後、その上で頭をヘッドレストに付ける。こうすると頭の位置が大体半分くらい後方に移動する。その状態で鼻の位置までを測定すると、運転姿勢を取った際の頭の中の中心付近までの距離が測れる。

あと、サブウーファーを搭載している場合にはサブウーファーまでの距離も測ることとなるわけだが、これについは1つ重要なポイントがある。それは「音の通り道を実測すること」だ。超低音は障害物を回り込んで進む性質が強い。なので例えばツーリングワゴンのような2ボックスカーでトランクにサブウーファーを上向きで置いてある場合には、超低音は以下のようなルートを辿る。まずはリアシートの背もたれの上部あたりまで真っ直ぐ進み、リアシートを乗り越えてからドライバーに向かって直進してくる。そして最後、運転席を回り込んで耳へと届く。なので測定では、そのルートをトレースしよう。シート等を透過しての直線距離を測るのはNGだ。

今回は以上だ。次回からは微調整の仕方を説明していく。お楽しみに。


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