上海汽車Maxusから、アルファード競合のEVミニバン『MIFA 9』発売

MAXUS MIFA 9
MAXUS MIFA 9全 13 枚

中国最大の自動車メーカーである上海汽車傘下のMaxusから、高級EVミニバン『Mifa 9』が発売された。価格帯は26万9900~37万9900元(約554万~800万円)。

ディメンションは、全長5270mm 全幅2000mm 全高1840mm ホイールベース3200mmと、トヨタ『アルファード』と比べても二回りほど大きいフルサイズミニバンだ。バッテリーはCATL製の90kWhを搭載し、航続はNEDC基準で560km(WLTP基準に換算するとおよそ8掛けの440km前後)。最大出力180kW、最大トルク350Nmのモーターを1基搭載している。

Maxusは2010年に上海汽車が買収したイギリスのブランドで、上海汽車においては、おもにミニバンやピックアップ、小型商用バンなどをラインナップするブランドである。

そのMaxusがこのところ展開している新エネルギー車がMIFAシリーズであり、MIFAとは、新型の新エネルギー車共通プラットフォーム「Maxus Intelligent Flexible Architecture」の略称だ。MIFAは、ピュアEV/PHEV/FCVに対応しており、MIFA 9はMIFAプラットフォームを採用した初めての量産車となる。

中国国内では、ミニバンはMPVと呼ばれ、おもに企業のVIPを送迎するための車両として用いられることが多い。ゆえに高級ミニバンの市場がこのところ成長しており、MIFA 9も高級ミニバンのニューカマーとして市場に挑むことになる。ライバルとして、中国現地ではハイブリッド仕様のみが販売されているアルファード・ヴェルファイアはもちろん、レクサス『LM300h』、カテゴリトップシェアを誇るGMビュイック『GL8』、メルセデスベンツ『EQV』、東風汽車傘下のミニバンEVであるVOYAH『ドリーマー』、BYDとメルセデスベンツとの合弁であるDENZAのEVミニバン『D9』などなど、強敵がひしめいている。


《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  2. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  3. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  4. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
  5. セリカに次ぐ「リフトバック」採用のカローラは、50年経ってもスタイリッシュ【懐かしのカーカタログ】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  2. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る