苗場の森のボードウォークを補修、ジープが支援…フジロック開催に向けて

ボードウォーク・ボランティアキャンプ(フジロックの森プロジェクト)
ボードウォーク・ボランティアキャンプ(フジロックの森プロジェクト)全 30 枚

7月最初の週末、1か月後に「FUJI ROCK FESTIVAL(以下「フジロック」)」の開催を控えたタイミングの新潟県・苗場スキー場で、恒例の「ボードウォーク・ボランティアキャンプ」が実施された。

【画像全30枚】

これは「フジロックの森」を貫く木道「苗場ボードウォーク」の傷んだ部分の交換や補修と新規の延伸を目的に、雪どけの春先とフジロックが始まる前の7月初旬の年2回、ボランティアを募って開催されているものだ。フジロックが地元の企業・自治体と共に会場となる新潟県湯沢町・苗場スキー場周辺の豊かな森林環境を守るプロジェクトの一貫で、自動車ブランドのジープ(Jeep)が2013年から支援している。

◆誰でも苗場の森を楽しめるように

1枚につき1000円の来訪者の寄付により徐々に延長されてきた同ボードウォークは、いまや全長が2km近くにまで及んでいる。

ふだんは誰でも気軽に安全に森林散歩できるコースとして親しまれており、フジロックの際にも会場間をつなぐ重要な通路となる。「身体が不自由な人やお子様にももっとたくさん来てもらえるように」という思いもこめて、積極的に整備を進めているのだという。

今回は日本各地から総勢約160人もの参加者が集まった。ボランティアではあるが、彼らにとっては、これもまたフジロックを楽しむうちの重要なイベントであり、大人だけでなく子供も大勢参加。朝の開会式ののち、それぞれ往路で腐食した板を運び出し、復路で新しい板を運びこんでいた。

7月初めとしてはかなり暑い中での開催となったが、作業を一段落したところで、地元で獲れた旬のたけのこを具材とした美味しい昼食がふるまわれたのもありがたかった。イベント名のとおりその場でキャンプ(無料)して連日参加する人も多い。

◆フジロックとジープの関わり

そんなフジロックとジープのつながりがはじまって、今年でちょうど10年となる。実はフジロックの発起人である日高正博氏の社用車がずっとジープ『ラングラー』であるという縁から、オフィシャルスポンサーという形で関係がスタートした。無類のジープファンでもある日高氏は、「もしジープが無かったら苗場という場所で開催しようというアイデアは思いつかなかった」と述べているという。

おりしもちょうどJK型ラングラーを非常によく街中で見かけるようになった頃の話で、ほどなく「フジロッカーズ」と呼ばれる毎年フジロックに来る人たちの愛車がどんどんジープに変わっていき、フジロック・イコール・ジープというイメージが浸透していった。

それだけではない。フジロックが開催される期間中に必ずといっていいほど雨に見舞われるのだが、そんなときに「Jeep」のロゴの入った今治タオルが役に立つと評判となり、フジロッカーズの間でバズッた。また、バッテリー上がりや、雨が降ってぬかるむと動けなくなるクルマが続出するところを、ジープが救出に向かう「パーキングレスキュー」というサービスの実施も功を奏して、さらにジープのイメージが向上したのだという。

◆今年はジープとシトロエンで出展

2021年は残念ながら感染防止対策の観点からジープブランドでは満足なコンテンツができそうにないことから協賛が見送られ、かわってスタランティスからオーナーが音楽好きの比率が高いというシトロエンが協賛したのだが、2022年はジープとシトロエンの2ブランドそろって出展するはこびとなった。

フジロックの開催は7月29日から31日。現地に行かれる方々には音楽を楽しむとともに、ぜひジープとシトロエンの活躍ぶりにも注目してほしい。

<取材協力:ステランティスジャパン>


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《岡本幸一郎》

岡本幸一郎

1968年、富山県生まれ。学習院大学を卒業後、自動車情報映像の制作や自動車専門誌の編集に携わったのち、フリーランスのモータージャーナリストとして活動。幅広く市販車の最新事情を網羅するとともに、これまでプライベートでもスポーツカーと高級セダンを中心に25台の愛車を乗り継いできた経験を活かし、ユーザー目線に立った視点をモットーに多方面に鋭意執筆中。日本自動車ジャーナリスト協会会員。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

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