【日産 エクストレイル 新型】星野副社長「電動化されてもタフギアとしてあり続ける」

日産エクストレイル新型と星野副社長
日産エクストレイル新型と星野副社長全 10 枚

日産自動車はSUV『エクストレイル』を全面改良し、7月25日から販売を開始すると発表した。今回の改良で4代目となる新型は全車がモーター駆動の『e-POWER』搭載モデルとなるのが特徴で、価格は319万8800円からとなっている。

【画像全10枚】

日産の星野朝子副社長は7月20日に横浜市にある本社で開いた発表会で「4代目のエクストレイルは日産の電動化戦略を加速させる、技術の日産をまさに体現したアイコンのクルマに仕上がった」と強調した。

一方で、星野副社長は「日本は、日産のホームマーケットでもあり、電動化を進める旗振り役をやっているマーケットになる。その中でエクストレイルをe-POWERだけで出すのかICE(内燃機関)にするのかというのは議論になった」ことも明かした。

その上で「タフギアで立ち上げたエクストレイルが電動化されても、やはりタフギアとしてのエクストレイルであり続けるというものを開発し、出来上がった。我々としてはますます強くなったエクストレイル、しかも電動化という我々の長期ビジョンにもマッチしたクルマとして日本でも力を発揮できると思っている」と、e-POWERに一本化した背景を語った。

内燃エンジンのみ搭載するモデルの追加の可能性については「出すとか出さないとかということを今、明確に決めているわけでなくて、まずはエクストレイルはe-POWERから出すということを決めて、しかもそれを日本から出すということを決めて、本日の登場になっている」と述べるにとどめた。

また星野副社長は新型エクストレイルのターゲットユーザーに関して「今までエクストレイルはタフギアという路線できているので、割と若い方も含めてターゲットにしてきている。新型ももちろん活発でアウトドアにガンガン行くぜという若い方もターゲットし続けるが、同時に(全面改良で)上質さを伴うとともに、(電動4輪制御技術の)『e-4ORCE』の採用で、ちょっと年配の方でもどんな道でも自信を持って運転できるクルマなので、日本の“ジ・SUV”に育ってくれればと思うので、若い人だけとか年配の方だけをターゲットにしたクルマではない」と説明した。

日本に限らずエクストレイルが属するSUV市場はグローバルで拡大している一方で、セダン市場はジリ貧が続いている。星野副社長は「やはりこれだけセダンが、今もう日本で5%を切ったくらいだと思うが、それでも日産の技術で、セダンだからこそできる日産のセダンができるようになった時に新しいセダンの世界が展開できてくるのかなと思う」との見通しを示した。


《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  3. 三菱自動車、国内販売は5期連続増 2025年4~9月期実績
  4. アバルト最初のSUV『パルス』、Netflix『ストレンジャー・シングス』仕様をブラジルで限定発売…隠し装備も
  5. レクサスの新型「6輪ミニバン」の全貌が明らかに!「LS」はラグジュアリーセダンから「ラグジュアリースペース」へ…ジャパンモビリティショー2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る