ルノー『キャプチャー』に2022年型、「E-TECHエンジニアード」新設定…受注を欧州で開始

電動車「E-TECH」のスポーティ仕様

PHVのEVモードは最大65km

ハイブリッドとマイルドハイブリッド

ルノー・キャプチャー の「E-TECHエンジニアード」
ルノー・キャプチャー の「E-TECHエンジニアード」全 10 枚

ルノーは7月19日『キャプチャー』(Renault Captur)の2022年モデルの受注を欧州で開始した。「E-TECHエンジニアード」を新設定している。

◆電動車「E-TECH」のスポーティ仕様

E-TECHエンジニアードでは、フロントバンパー下側に「F1ブレード」を装着する。サイドとリアの下側、ホイールなどには、ウォームチタンのアクセントを追加した。車両の前後のエンブレムは、グロスブラックで仕上げる。

運転席側のドアには、E-TECHエンジニアードのデカールを添えた。ルノーによると、大胆でありながらスタイリッシュなグラフィックデカールの特別バージョンになるという。

インテリアは、チタンカラーのステッチとダッシュボードや通気ダクトにゴールドのアクセントをあしらう。ステアリングホイールには、「E-TECH」を示す「E」の文字を配している。

ルノー・キャプチャー の「E-TECHエンジニアード」ルノー・キャプチャー の「E-TECHエンジニアード」

◆PHVのEVモードは最大65km

2種類の電動パワートレインが用意される。そのひとつが、プラグインハイブリッド車(PHV)。従来型にない電動モデルとして、ルノーグループが新開発したPHVシステム搭載車を設定する。

E-TECHは、ルノーのエンジニアリングによって開発され、多くの特許を取得しており、ルノー日産三菱アライアンスで、構造部品を共用する。PHVシステムは、新世代の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジン2つの電気モーター、マルチモードギアボックス、蓄電容量9.8kWhの400Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせたものだ。PHVシステム全体で、158psのパワーを引き出す。

ルノーのE-TECHは、クラス最高レベルのレスポンス、優れた燃費、減速時の素早いバッテリー充電などにより、最大限の効率を追求する。発進時は、モーターで始動。ブレーキペダルを操作せず、アクセルペダルだけで加減速できる強力な回生ブレーキを採用する。EVモードでは、最大65km(WLTP計測)のゼロエミッション走行が可能だ。EVモードの最高速は135km/hとした。動力性能は、0~100km/h加速が10.1秒、最高速が173km/hだ。

ルノー・キャプチャー の「E-TECHエンジニアード」ルノー・キャプチャー の「E-TECHエンジニアード」

◆ハイブリッドとマイルドハイブリッド

もうひとつの電動パワートレインが、ハイブリッドだ。新世代の1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンに2つの電気モーター、マルチモードギアボックス、蓄電容量1.2kWhの230Vリチウムイオンバッテリーを組み合わせる。1.6リットル直列4気筒ガソリンエンジンとモーターを合わせたシステム全体で、最大出力140psを発生する。

E-TECHのハイブリッドパワートレインでは、市街地走行の最大80%をEVモードで走行することが可能だ。市街地走行ではエンジン搭載車に比べて、燃費を最大40%向上させるという。ドライバーはマルチセンスの設定を切り替えて、走行モードを選択できる。日常走行向けの「マイセンス」、低燃費志向の「エコ」、エンジンのパワーを重視した「スポーツ」の3種類が用意される。

フルハイブリッドとともに、効率的な1.3リットル直列4気筒ガソリンターボ「TCe」エンジンを核としたマイルドハイブリッドも設定される。このエンジンには、12Vリチウムイオンバッテリーとオルタネータースターターシステムを備えたマイルドハイブリッドを組み合わせる。マイルドハイブリッドテクノロジーは、減速中のエネルギーを電気に変えて回収し、バッテリーに蓄電する。そして、加速などの際に、バッテリーの電力がエンジンのパワーをアシストする、としている。


《森脇稔》

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