上半期世界販売でトヨタが3年連続首位[新聞ウォッチ]

トヨタ・ヤリス
トヨタ・ヤリス全 3 枚

トヨタ自動車など国内の自動車大手8社の2022年上半期(1~6月)の世界販売台数が公表されたが、ダイハツ工業、日野自動車含むトヨタグループが、前年同期比6.0%減の513万7811台となり、3年連続で世界1位となったという。

きょうの各紙も「トヨタ上半期世界首位」などと報じているが、2位は独フォルクスワーゲン(VW)で22.2%減の387万5100台、3位は日産自動車と仏ルノー、三菱自動車の3社連合で23.1%減の313万8396台。中国での販売は、VWで20.5%、日産は22.7%の減少となり「各社が大きく販売を落とした中国で、トヨタは台数の減少が6.8%にとどまったことなどが奏功した」(読売)とみられる。

また、トヨタを含む国内8社合計の今年上半期の販売台数は、前年同期比11.4%減り1163万1664台。世界的な半導体不足や中国・上海での新型コロナ対策で行われていた事実上のロックダウンによる部品の調達難で減産したことが下押し要因となり、8社のうちスズキ、三菱自動車、ダイハツ工業の3社を除き5社が前年実績を下回ったという。

一方、8社の上期の世界生産の合計は、日経によると、前年同期比6%減の1142万台で前年割れは2年ぶり。メーカー別では、スズキとスバルがプラスとなった半面、トヨタ、ホンダ、日産自動車など6社がマイナスとなったという。車大手は挽回生産の準備を急ぐが、「半導体不足の解消は24年ごろになる見込みだ」とのアナリストのコメントを取り上げて「車生産の見通しは今後、さらに落ち込む可能性もある」も伝えている。

日産の第1四半期決算発表日産の第1四半期決算発表

2022年7月29日付

●JR東66区間赤字693億円、2000人未満35路線、バス転換議論へ(読売・1面)

●トヨタ販売台数、3年連続世界一、上半期513万台(読売・8面)

●スズキ新型「ランディ」ベースはトヨタ車、日産からのOEM供給を転換(読売・7面)

スズキ・ランディスズキ・ランディ

●国内自動車大手合計は11%減(産経・11面)

●日産1車種、スズキ4車種リコール(産経・26面)

●次世代半導体、日米、量産へ共同開発、国内に新拠点(日経・1面)

日産、純利益59%減、旧ダイムラー株売却の反動、4~6月(日経・15面)

日野自、純利益89%減、4~6月、不正で国内販売減(日経・15面)

●VW、営業益13%増、1~6月、高級車が好調(日経・15面)

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  5. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る