シビックタイプR、初めての場所でトラブル続きから完走…スーパー耐久第4戦

743号車Honda R&D Challengeチーム
743号車Honda R&D Challengeチーム全 46 枚

今シーズンからスーパー耐久にフル参戦をしているホンダシビックタイプR』。第4戦が行われた初めてのオートポリス(大分県)はトラブルから始まり、一時はリタイアも想定したなかで無事に完走を果たした。

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スーパー耐久の多くのレースが、木曜日から占有走行が開始され金曜日に公式練習走行、土曜日に予選日曜日に決勝レースが行われる。シビックタイプRを走らせるST-2クラス743号車Honda R&D Challengeチームも、木曜には大分県オートポリスに到着し、午後から行われる占有走行に備えていた。

だがマシンにトラブルが発生し走れない状況となる。チームとして考えられるトラブルシューティングを行ったが解決に繋がらなかった。そのためエンジン交換という手段をとり、メカニックは夜を徹してエンジン交換を行った。それでもトラブルは解決せず、金曜日の練習走行も走ることができなかった。さらなるトラブルシューティングを行いようやく原因を究明できた時には、練習走行の時間は終了してしまった。土曜日に行われる20分の走行時間に全てのチェックとドライバーのコース慣熟も行われることになった。

トラブルは電気系に問題があり、そこに辿り着くまでに時間を要してしまった。チーム監督の望月氏も「量産車をベースにはしていますが配線はレース車両専用です。配線がおかしいと気がつくまでに時間がかかってしまいました」と語る。大分県のオートポリスは今までチームとしても来たこともなければ、ドライバーも走ったことが無いサーキットだった。それゆえに占有走行や練習走行でドライバーの慣熟も含め、さまざまなデータを取って決勝に挑みたかった。

それでもAからDドライバーまでに与えられた20分間の予選で、全ドライバーが走行を行いコースも少しは知ることができた。結果はクラス7番手の最後尾からのスタートとなるが、前日まで全く走れなかったことを考えれば予選をしっかりクリアしたことは大きい。

迎えた日曜日の決勝では30分間のウォームアップ走行ののち、5時間という長いレースがスタートした。グリッドに並んでいる時は曇り空だが、この週末台風の影響で天候はめまぐるしく変わり、スタート後に雨が降る予報になっていた。そのためチームは直前までタイヤ選択を悩んでいるほどだった。練習走行が行われているときも雨が降ったり止んだりの状況だったため、練習走行で走れていればタイヤ選択のデータもとれていただけに悔やまれる。

5時間という長いレースでは何度もFCY(フルコースイエロー:50km/hに制限)が出されたほか、天候も曇り、晴れ、雨と状況がなんども変わる難しい展開となった。シビックタイプRはレース後半になってトランスミッションにトラブルが発生し、労わりながらの走行となった。ドライバーを務めた、石垣博基、木立純一、柿沼秀樹、山本謙悟の4選手は粘り強く走行を続け無事にチェッカーを受けた。

全ドライバーがオートポリス自体の走行が初めてで「とにかく難しいコースでした、しかし走りがいがありすごくチャレンジブルなコースだった。最後の方はミッショントラブルを抱えてしまい、思ったような走りもできなかった。しかし、得るものは多かった。ドライバーの経験としてもチームの経験もとても増えたと思う」とレースを振り返る。

望月監督も「まるで24時間レースをまたやったような、トラブルから始まり走れない時間もあり、エンジン交換やミッショントラブルなど盛りだくさんだった。しかしチームとしての経験値もぐっと上がったと思う」と苦労を語った。人材育成もチームの柱となっているため経験値をあげるという意味でも、今回の経験は大きな糧になった模様だ。

フル参戦を果たした743号車Honda R&D Challengeチーム、次戦は9月3日、4日に地元のツインリンクもてぎで開催される5時間耐久に挑む。

《雪岡直樹》

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