ハイブリッド車用のサブコンに効果はあるのか? 実際に使ってみた

ハイブリッド車用のサブコンに効果はあるのか? 実際に使ってみた
ハイブリッド車用のサブコンに効果はあるのか? 実際に使ってみた全 10 枚

サブコンといえば過給器付き車両に追加すると大幅なパワーアップが見込めるアイテムだと思っていたのだけれど、ふとしたときにハイブリッド車用の製品を発見したので試してみたら……、をレポートしてみる。

◆ハイブリッド車用サブコンって何が変わるのか?

ネットサイト運営に関わる仕事をしていると、調べ物をするためにネットサーフィンをする事が多くなる。今の時代はユーザーの趣味・嗜好に合わせた広告表示が可能なので、気になる製品がちょくちょく現れるのは誰もが体感しているだろう。普通であればそういった広告をスルー出来ても、日頃のストレスや疲労が溜まってくると思わず購入してしまうクセがある。(←完全に言い訳)そんな中、今回勢いで購入したのがデモカーである『プリウス“クロス”』に装着可能なサブコン『など』だ。

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普通、サブコンといえば過給器付き車両の安全マージン分を使ってパワーアップさせるモノで、簡単に10~50馬力がアップしてしまう。自分も過去に過給器付き車両を所有したときには必ず装着していたアイテムだ。そして今回装着したのはエアフロセンサーに割り込ませて電源を取ればOKというアイテム。ぶっちゃけそこまで効果が出るのか? と半信半疑どころか8:2で怪しんでいた。こういった仕事をしているし、ネタにもなるかと思って購入しようとすると『セットで買うとお得です!』的なアイテムが登場。考えるのも面倒だし合わせて購入、2万6000円ぐらいだったはず。その効果とは?

◆取り付けは自己責任だけれどDIYで十分に可能な範囲

ジップロックに入れてヒューズボックスにタイラップで固定しているジップロックに入れてヒューズボックスにタイラップで固定している

今回取り付けたのはハイブリッド車用のサブコンと、セットでお得!と出てきたレスポンスリングハイブリッドという製品。装着自体はそこまで難しくなく、サブコンは付属の車種別ハーネスをエアフロセンサーに割り込ませて、電源をバッテリーに接続して完了。設置場所に悩んだ結果、なんちゃって防水の意味を込めてジップロックに入れてヒューズボックスに固定する。

リング自体は設置してインテークパイプを装着するだけだが、特に接着されている訳では無いので外れないように気をつけようリング自体は設置してインテークパイプを装着するだけだが、特に接着されている訳では無いので外れないように気をつけよう

リングはインテークパイプを外してエアクリ側と電子スロットル側にはめ込めばOKなお手軽仕様だ。製品説明を読んでみると、エアクリ側から吸い込まれた空気を加速して電子スロットル側に送り込み、その加速された空気をさらに電子スロットル側のリングで加速して送り込む事で高回転域までスムーズに回るそうだ。

リング自体は設置してインテークパイプを装着するだけだが、特に接着されている訳では無いので外れないように気をつけようリング自体は設置してインテークパイプを装着するだけだが、特に接着されている訳では無いので外れないように気をつけよう

で、設置した後に思ったのだけれど同時に付けちゃったら個別の評価が出来ないなぁと。サブコン側の説明を見るとスイッチが付いていて3段階の設定が可能で、設定については後で書くけれど1つがサブコンをスルーするモードだったのでノーマル仕様にしてレスポンスリングとやらの効果を体感する事にした。

◆装着して変わったよ? 変わったけどさぁ……

まずはサブコンスルー、レスポンスリング装着状態での走行は、確実に効果はあった。セットで購入したので単価が分からなくて調べてみたら1万3000円ちょい。輪っか2つにその金額と考えるとやや手を出しづらいが、効果を体感したらアリ、全然アリな製品だ。実際の数値は計測していないので分からないけれど、発進時の加速感はかなり変わってくる。慣れないうちはちょっと急加速気味になってしまうぐらいの変化となる。これは面白い。

レスポンスリング装着状態を数日楽しんだ後に本来の本命であるサブコンを作動させることにした。先に書いたサブコンに付いているスイッチは3段階あって、レギュラーガソリン仕様、ハイオクガソリン仕様、ノーマル仕様の3段階となる。当然だけれどプリウスのガソリンはレギュラーなので最初はそのモードで試してみるのだが……。自分の稚拙な感覚では正直大差は無かった。効果が全くない! とはいわないけれどレスポンスリングで体感したような上がり幅は無く『んー、ちょっと変わったかもなー』ぐらいのレベル。そしてさらに数日後、ガソリンが空になったのでスイッチはそのままに10リットルほどハイオクを入れて走行し、無くなったらハイオク満タンにしてスイッチをハイオク仕様に変更してみたら、結果……、これはアリだ。レスポンスリングを装着したときのように加速感はかなり上がるし、高速道路走行時のダルさを感じる80~100km/hぐらいの速度域でレスポンスが良くなる。さすがにその先の速度はあまり変わらないけれど。今回のアイテム装着前と後での燃費は特に変わった事は無いが、ハイオク仕様にするということはガソリン代が7~8%変わるということをどう考えるかで別れるところだ。

◆という原稿を書いていたら見つけてしまった第3の矢

見つけてしまった第3の矢見つけてしまった第3の矢

サブコン&レスポンスリングの事を書いて完了だったはずの原稿なのだけれど、メーカーサイトを見ていたら発見してしまったのが第3の矢。見てしまったら使ってみないとダメだよなという謎ルールが発動して購入、1万6000円弱。メーカーHPを見るとこの製品はインジェクターのコネクターに割り込ませて燃料噴射を調整するアイテムらしい。これも取り付け自体は取説を見ればDIYで可能だった。

先のサブコンと同様にスイッチで設定変更が可能先のサブコンと同様にスイッチで設定変更が可能

そのアイテムもスイッチは3段階あって、標準仕様・全域制御仕様・ノーマル仕様となり、まずは標準仕様で使ってみるが……。微妙な変化すぎてイマイチ。メーカーがうたっている中高速のレスポンスアップ! は微妙に感じられるけれど感動は無い。ガソリン満タン状態から空になるまで使ってみても感想は変わらず。次に全域制御仕様にしてみると『あ、変わったな』と思うぐらいに変化はある。全体的にトルク感は増しているし、ダルさを感じる80~100km/hの速度域がちょっと軽快になってくれている。これはいいんじゃね? とウキウキしながら使っていたのだけれど……。燃費が下がるねぇ。自分の運転が悪いのかも知れないのでガソリン空→満タンを3回繰り返した結果、10~15%燃費が悪くなった。得られるメリットと受けるデメリットを考えた結果、機能をスルーするノーマル仕様にスイッチを入れることとした。

今回の3アイテム、自分なりに感じた結果をまとめるのならば、レスポンスリングは効果が凄く感じられたので金額を考えてもオススメ出来る。サブコンは気合いのハイオク仕様で使えるのであればアリ。第3の矢は走りが良くなるのであれば燃費悪化上等! なユーザーには検討してもいいんじゃない? という結論となる。

勢いで買ってしまったアイテム、届いているのに箱すら開けていないモノが結構あるので仕事の隙間を縫ってレビューしていきます。


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《藤澤純一@Mycar-life》

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