スバル水間CFO「造れれば売れることはお示しできた」 2022年4-6月期決算

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SUBARU(スバル)水間克之取締役専務執行役員CFO(最高財務責任者)は8月3日に電話会議による決算説明会で、2ケタの増収増益となった2023年3月期第1四半期(4~6月期)業績について「造れれば売れるというところはお示しできた」と評価した。

スバルの第1四半期業績はグローバル販売台数が19万6000台と前年同期比に対し12.0%増えたことや円安効果も加わって、売上高が同31.3%増の8341億円、本業の儲けを示す営業利益は同25.2%増の369億円となった。

為替が円安に振れたことで営業利益を444億円押し上げた。その一方で水間CFOは「期末在庫の未実現利益消去額が増えたことにより約200億円の減益となったほか、急激な円安による製品保証引当金残高の為替換算影響約160億円」の特殊要因も指摘。

このため水間CFOは「急激な為替変動とか会計要因もあってなかなか正確な姿が見えにくいと認識している」としながらも、「私たちとしては生産や販売が何とか前期に対しプラスになったことは評価しているので、造れれば売れるというところはお示しできたと思っている」と説明した。

また通期の見通しに関しては「年度決算発表以降、当社を取り巻く状況が変化していることは認識しているものの、依然として先行き不透明な状況が続くと考えられることから期初に発表した計画を据え置きとし、チャレンジ目標として発表した生産台数100万台を始め、連結販売台数94万台、営業利益2000億円の達成に向けて今後も邁進する」と述べ、据え置いた。

スバルの稼ぎ頭である米国市場は景気後退懸念が広がっているが、水間CFOは「現時点での営業現場の声やバックオーダー数等の状況を踏まえると、米国市場での当社に対する需要は強く、1台でも多くクルマを生産し、お客様のもとへスムーズにお届けできれば、連結販売台数94万台は達成できる」と重ねて強調した。


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《小松哲也》

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