アストンマーティン初のPHV、『ヴァルハラ』の最新プロトタイプを発表へ…ペブルビーチ2022

ドライバー中心のコンセプトインテリアを発表予定

4.0リットルV8ツインターボ+モーターで950ps

0-100km/h加速2.5秒で最高速は330km/h

アストンマーティン・ヴァルハラ
アストンマーティン・ヴァルハラ全 10 枚

アストンマーティンは8月1日、米国で8月18日に開幕する「ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2022」において、ブランド初のプラグインハイブリッド車(PHV)『ヴァルハラ』の最新プロトタイプを初公開すると発表した。2024年前半から納車を開始する計画だ。

写真:アストンマーティン・ヴァルハラ

◆ドライバー中心のコンセプトインテリアを発表予定

ヴァルハラとは、北欧の神話において、9の王国のひとつ「アスガルド」の壮大な館に由来している。近年のアストンマーティンは、スポーツカーの車名に「V」から始まる単語を用いており、ヴァルハラもその例に従う。

ペブルビーチ・コンクール・デレガンス2022では、ヴァルハラの最新プロトタイプが初公開される予定だ。ヴァルハラの開発進捗状況を、ドライバー中心のコンセプトインテリアとともに発表する。ヴァルハラのインテリアは、独自のシートレイアウトが特長。F1にインスパイアされて、人間工学を追求したインタラクティブな空間になるという。

アストンマーティンのハイパーカー『ヴァルキリー』の空力哲学がフィードバックされたヴァルハラは、アクティブエアロダイナミクスやリアウイングの採用や、ベンチュリトンネルを通過するアンダーボディのエアフローを管理することによって、優れた空力特性を追求する。240km/h走行時のダウンフォースは600kgとした。また、前方に跳ね上がる2枚のドアを採用した。ルーフにまで延長されたドアの形状によって、乗降性を高めている。

アストンマーティン・ヴァルハラアストンマーティン・ヴァルハラ

◆4.0リットルV8ツインターボ+モーターで950ps

ヴァルハラの心臓部には、モーターを備えた新開発のPHVパワートレインを搭載する。専用の4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボエンジンをミッドマウントした。このV8エンジンは、レスポンスを高めるために、フラットプレーンと呼ばれるクランクシャフトを採用している。

V8ツインターボの最大出力は750ps/7200rpmで、そのパワーをリアアクスルにのみ伝達する。調整可能なアクティブフラップを備えた軽量エキゾーストシステムは、エキゾーストパイプをルーフエンドに配置している。

2基の電気モーターは、フロントアクスルとリアアクスルにそれぞれ1基ずつ搭載される。エンジンとモーターを合わせたPHVシステム全体で、950psのパワーを引き出す。EVモードで走行する場合、バッテリー電力はフロントアクスルにのみに伝達される。それ以外の走行モードでは、バッテリー電力はフロントアクスルとリアアクスルに分割され、各アクスルに送られる割合は走行条件によって常に変化する。特定の状況では、バッテリー電力の100%をリアアクスルに伝達することができ、最大のパフォーマンスを得るためにV8エンジンのパワーを補うという。

アストンマーティン・ヴァルハラアストンマーティン・ヴァルハラ

◆0-100km/h加速2.5秒で最高速は330km/h

このパワートレインには、新開発のパドルシフト付き8速デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせた。PHVシステムの電気モーターを利用し、従来のリバースギアをなくすことで重量を削減した「e-リバース」と呼ばれる。このトランスミッションは、リアアクスルに電動LSDの「e-デフ」を備え、トラクションとハンドリングを追求している。

電気モーターのパワーは、低速走行時のコントロールとレスポンスを強化し、後退時にも使用される。さらに、電気モーターの瞬時に立ち上がるトルクにより、V8エンジンをサポートする。電気モーターとV8エンジンは、デュアルクラッチトランスミッション内で異なるギアを同時に選択できるため、パフォーマンスがさらに向上し、102kgmの最大トルクの伝達が可能になるという。

EVモードで走行する場合の最高速は130km/hで、航続は15km。予想されるCO2排出量(WLTP計測)は200g/km未満とした。目標乾燥重量は1550kg未満。ヴァルハラは0~100km/hを2.5秒で駆け抜け、最高速は330km/hに到達する、としている。

《森脇稔》

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