【ホンダ フリード 新型試乗】ファミリーカーのイメージにとらわれない「ブラックスタイル」…島崎七生人

2代目となった今でも“ちょうどいい”は変わらない

ファミリーカーのイメージにとらわれずに乗っていられる

無駄なく実用性の高い良質なツール

ホンダ フリード ブラックスタイル
ホンダ フリード ブラックスタイル全 16 枚

『フリード』の今年(2022年)1~6月の販売台数は4万3827台、前年比123.3%で、全乗用車中で何と6位の好成績だった。2代目となる現行モデルのデビューは2016年9月で、もう6年目となろうとしていることを考えると、なかなかの“優等生”ぶりだ。

【画像全16枚】

2代目となった今でも“ちょうどいい”は変わらない

This is サイコーにちょうどいいHonda!…これは初代が登場した2008年当時のTV−CMでのショーン・レノンの“台詞”だったが、今でも筆者はフリードに試乗すると、このときのコピーを(口ぶりを少し真似ながら)声に出して言ってしまう。2代目となった今でも“ちょうどいい”が、いささかも変わらないからだ。

フリーランスで物書きの仕事をしていると、平日に買い物の運転手として駆り出されることがコロナ禍以前からしばしばあった。すると自宅近くのスーパーマーケットの駐車場でフリードは本当によく見かけるなぁ…と肌感覚で実感してきた。ヤングファミリーから年配のご夫婦まで、広く愛用され、必需品になっているのがよくわかる。

ホンダ フリード ブラックスタイルホンダ フリード ブラックスタイル

ファミリーカーのイメージにとらわれずに乗っていられる

広さミニバン、サイズコンパクト…は初代の頃のCMのコピーだが、まさにソコがこのクルマの魅力。サッと乗れてサクッと走らせられるよさは、もちろん今も健在だ。試乗車はハイブリッドとガソリン仕様のGグレードをベースに作られた特別仕様車の「ブラックスタイル」で、外観ではネーミングのとおり、加飾類をダークな仕上げとして精悍さを出している点が特徴。

具体的には外観では、フロントグリルガーニッシュ&リヤライセンスガーニッシュ(ダーククロームメッキ)、ドアハンドル&ドアミラー(クリスタルブラック・パール)のほか、15インチアルミホイールもブラックに。併せてインテリアもブラックでシート表皮、トリムがコーディネートされ、もともとの渋めの落ち着いた雰囲気をより“凛”とさせた印象。ファミリーカーのイメージにとらわれずに乗っていられる。

ホンダ フリード ブラックスタイルホンダ フリード ブラックスタイル

試乗車は2+2+2=6名乗りだったが、2列目のキャプテンシートはゆったりと座っていられ、3列目も想像するよりも実用的なスペースが確保されている。反対に人は最大5名乗れればよい、ラゲッジスペースの拡張性を重視したいというのであれば『フリード+』の選択肢があるのは今も変わらない。

無駄なく実用性の高い良質なツール

SPORT HYBRID i-DCDと呼ばれるパワートレインは扱いやすく、マナーもごく自然。長い下り坂で一定以上のブレーキ操作を行なうとエンジンブレーキを効かせるなど、実勢に則した制御が入るのもありがたい。ドライバーとしても、ミニバンとはいえコンパクトでクルマの挙動は自然なのでリラックスしてステアリングを握っていられる。

多人数乗車を想定した設定のためか、路面が荒れた状況下で発生するピッチングが気になることもある。が、ADAS関係の機能は充実しており、ドアを閉めた際に立つドゥン! という音からボディ剛性の高さが実感できるなど、無駄なく実用性の高い良質なツール…そんな趣のクルマだ。

ホンダ フリード ブラックスタイルホンダ フリード ブラックスタイル

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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