ベントレー『バトゥール』、新デザイン言語を初採用…将来のEVにも導入へ

ヘッドライトやテールランプは現行ベントレーにないデザイン

持続可能な素材をインテリアに使用

W12気筒ガソリンツインターボは最大出力740ps

ベントレー・マリナー・バトゥール
ベントレー・マリナー・バトゥール全 10 枚

ベントレーは8月21日、「モントレー・カー・ウィーク2022」に合わせて開催したシグネチャー・パーティーにおいて、『マリナー・バトゥール』(Bentley Mulliner Batur)を初公開した。

◆ヘッドライトやテールランプは現行ベントレーにないデザイン

ベントレー・マリナー・バトゥールベントレー・マリナー・バトゥール

マリナー・バトゥールは、ベントレーのビスポーク(オーダーメイド)部門の「マリナー」の最新作だ。マリナー・バトゥールは、マリナーの専用モデル『バカラル』の後継車として、18台が限定生産されるが、発表の時点で完売している。

また、マリナー・バトゥールには、ベントレーの新しいデザイン言語を初めて採用する。このデザイン言語は、ベントレーの将来のEVにも導入される予定だ。

ベントレーを象徴するフロントグリルは、今まで以上にそそり立ったデザインとした。一段と低く配置することによって、きりりとした顔立ちと堂々とした存在感を際立たせているという。大型のヘッドライトは、現行ベントレー車とは異なる新デザインだ。展開可能なスポイラーの両側に配置されたテールライトには、ヘッドライトのデザインが反映されている。

◆持続可能な素材をインテリアに使用

ベントレー・マリナー・バトゥールベントレー・マリナー・バトゥール

2シーターのバトゥールのインテリアは、究極のパーソナライゼーションと長距離グランドツーリングを実現するための空間、と自負する。インスピレーションの源は、バカラルにあるという。バカラルのキャビンデザインから主な要素を踏襲しつつ、持続可能でラグジュアリーなアイテムを追加している。

キャビンのアイテムは、顧客が希望する仕様に合わせて仕立てられる。持続可能なインテリア素材も、豊富に用意されている。例えば、スコットランド産の低炭素レザーは、イギリス国外から調達するより、短い移動距離で調達することが可能。持続可能なイタリア産なめし革は、5色から選べる。スエード調の「ダイナミカ」は、本革に代わる持続可能な素材だ。

ウッドパネルもバラエティに富んでおり、カーボンファイバーに代わる持続可能な複合素材の「ナチュラルファイバー」を、初めて採用した。ナチュラルファイバーは経糸2本、緯糸2本の綾織りをサテンラッカーで仕上げた複合素材。どのウッドパネルを選択しても、助手席側のパネルにはW12エンジンのサウンドをイメージした独特のエッチングが施される。エッチングのオーダーメイドも可能だ。

カーペットにも持続可能な素材を使用した。リサイクル糸を使用したカーペットは、ベントレー初採用だ。インテリアのブライトウェアは、ブライト仕上げまたはダーク仕上げを選択でき、チタンのオプションも用意した。換気のためのオルガンストップなど、特定のコントロール類を18金の3Dプリンター造形品にすることもできる。

◆W12気筒ガソリンツインターボは最大出力740ps

マリナー・バトゥールは、ベントレー史上、最強のパワートレインを搭載する。直噴6.0リットルW12気筒ガソリンツインターボエンジンは、新設計の吸気システム、アップグレードされたターボチャージャー、新設計のインタークーラー、キャリブレーションの見直しによって、最大出力740ps、最大トルク102kgmを獲得している。

バトゥールのW12エンジンには、8速ダブルクラッチトランスミッションを組み合わせた。スポーツエキゾーストがパフォーマンスに応じたサウンドを奏でる。エキゾーストシステム全体はチタン製。フィニッシャーは、ベントレー初となるチタンの3Dプリンター造形品とした。

ベントレーが電動化へと移行する中で、W12エンジンの終焉が近づいている。W12の引退を前に、そのパフォーマンスは最高レベルに引き上げられた、と自負する。バトゥールは、W12エンジンの花道を飾る車両として、相応しい、としている。


ベントレー インフィニット インテンス オードパルファム 100mL
¥2,936 (¥29 / ミリリットル)
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. スーパーワゴンが14年ぶりに復活! BMW『M5ツーリング』最終デザインを大予想
  2. トヨタ『カローラハッチバック』2025年型…新設定の「ナイトシェード」はスポーティ&スタイリッシュ[詳細画像]
  3. BMW『2シリーズクーペ』改良新型…内装を刷新、欧州発表
  4. 伝説のYZRが蘇る、ヤマハ『XSR900 GP』最新カスタムプロジェクトを公開
  5. データシステムがバックランプ用高輝度LEDバルブ「LED-T16A」を発売
  6. トヨタ認証不正「国連基準」も満たさず、海外でも生産できない可能性[新聞ウォッチ]
  7. メルセデスベンツにリチウム金属固体電池サンプル納入、軽量かつ高エネルギー密度…米ファクトリアル
  8. トヨタ系販社11社での修理費過大請求、1年半で計1万6184件に[新聞ウォッチ]
  9. BMW M5 新型、間もなくデビューへ…ティザー写真を公開
  10. [15秒でわかる]ドゥカティ『RR24I』…週末世界をイメージしたデザイン
ランキングをもっと見る