BMWのライトカーペットを実現する小型プロジェクター…オートモーティブワールド秋2022

ライトカーペットの応用例(BMW 7シリーズ)
ライトカーペットの応用例(BMW 7シリーズ)全 8 枚

ドアを開けると車のロゴや幾何学模様などで路面を照らす装備が増えている。BMWでは「ライトカーペット」として商品化されているものだ。このプロジェクターはMLAと呼ばれドイツのSUSS(ズース)というサプライヤーが供給している。(オートモーティブワールド秋に出展)

写真:ライトカーペットの応用例

MLA(Microlens Array)は、半導体と同じプロセスで作られる小型レンズチップだ。これに高輝度LEDチップとコリメーションレンズ(平行光を作り出す)を組み合わせて小型のプロジェクターを構成する。レンズアレイを作るとき、特定のマスクパターンをインプリントすることで、ロゴや模様を構成する。10mmほどのレンズチップに200個ほどのレンズが並んでいる。

偏向レンズ、レンズアレイの作り方、焦点距離を細かく設計し、パターンのエッジがボケたりしないようにしている。凹凸面でもシャープな投影パターンになるようにノウハウをつぎ込んだという。

投影パターンは固定となる。アウディは、LEDチップアレイと液晶シャッターなどを組み合わせた任意グラフィックを投影できるヘッドライトを開発している。MLAは任意の画像やパターンを表示させることはできないが、プロジェクターは光源LEDはひとつでCCDカメラくらいの大きさに小型化できる。

プロジェクターを複数並べればヘッドライトに応用可能だ。プロジェクターが小さいので、たとえば薄型ライン状のヘッドライトを作ることができる。他にも、インテリア用に車内へのパターン投影への応用、コミュニケーションデバイスとしての応用も考えられる。


《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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