マツダ ロードスター がスーパー耐久参戦、グラスルーツからのレベルアップ活動

MAZDA SPIRIT RACINGの戦い
MAZDA SPIRIT RACINGの戦い全 36 枚

MAZDA SPIRIT RACINGはスーパー耐久ST-5クラスに『ロードスター』で参戦を開始した。ロードスターは世界各国のグラスルーツのレースを行っており、今後はアマチュアレーサーをスーパー耐久に引き上げる機会を提供していく。

栃木県のモビリティリゾートで開催されたスーパー耐久第5戦「もてぎスーパー耐久5時間レース」に、マツダワークス体制で12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERが参戦を開始した。

チーム代表であるマツダの常務執行役員である前田育男氏は今シーズン始めに、ST-5クラスに新たにロードスターで参戦すると発表していた。MAZDA SPIRIT RACINGは、ST-Qクラスに次世代バイオディーゼル燃料の55号車MAZDA SPIRIT RACING MAZDA2 Bio conceptで参戦しており、2台体制でスーパー耐久に参戦することとなった。

ロードスターは2002年のNB型でパーティーレースが開始され、今まで多くのアマチュアレーサーを輩出してきた。アマチュアレーサーがパーティーレースからもう1つ上のクラスにステップするための活動を今後行っていく。ゆくゆくはグラスルーツのドライバーだけの参戦や、チーム運営などという壮大なロードマップも想定しているという。

今回はパーティーレース出身の杉野治彦選手、樋口紀行選手をドライバーとして起用し、サポート兼車両のセッティングやドライバーのコーチとして、プロドライバーの阪口良平選手が参加する。さらにパーティーレース参戦と優勝経験をもつ、モータージャーナリストの藤島知子選手がDドライバーとして参戦する。

レースにメーカーとして参戦することで、マシンに起きるトラブルや課題なども把握できることになり、それらにメーカーとして対処してチームに協力する体制ができるかなどの洗い出しも行っていく。ST-Qクラスにメーカーとして参戦することで、車両開発やチーム運営なども成長し、人材も育成されており、マツダとして今後も活動していきたいという。

ドライバーのコーチングや車両のセッティングなどを担当する坂口良平選手は「免許をとって最初に乗ったのがロードスターでしたし、ロードスターでチャンピオンを獲ったこともあるので、思い入れはすごくある。NDロードスターはボディ剛性なども良く、人車一体感はすごく感じられる」と語る。

「今までもパーティーレーサーのコーチングをしており、GTやS耐などにステップアップしているドライバーも知っているので、そういうことをメーカーがしてくれるのは良いことだと思う」

12号車MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERは105LAPを走り切り完走を果たした。チーム代表の前田氏はレースを振り返り「完走を目標としていて、それはできた。いきなり上位を目指していた訳ではない。車両にトラブルが出たところあり、準備不足もあった。完走したことで涙を流すチームメイトもいた。いっぽう完走だけでなく、より上位を目指し、そこで得られる感動を共有したい」と語った。

《雪岡直樹》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  3. 快進撃のヤマハ、次は「親しみやすいスーパースポーツ」で勝負!?「鈴鹿8耐2025」注目の1台
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る