日野自動車、最短でもあと1年は生産停止[新聞ウォッチ]

日野メルファ
日野メルファ全 2 枚

親会社のトヨタ自動車からも“勘当だ”と、冷酷に突き放されるなど、まさに存亡の危機に立たされているトラック大手の日野自動車だが、エンジンの排ガスの不正問題を起こした中型トラックなど一部車種の生産が「少なくともあと1年止める」ことがわかったという。

日野レンジャー日野レンジャー

9月4日付けの日経朝刊が「日野自、来夏まで生産停止」との衝撃的なタイトルで1面の準トップ記事として報じていた。それによると、これまで生産停止期間の見込みを明らかにしていなかったが、対象車種は出荷再開に向けて国土交通省の許可を得るための試験などに時間がかかり、最短でも1年はかかるそうだ。

ただ、8月下旬に排ガスの試験方法で不正が発覚した小型トラックは9月1日から生産を止めているが、「10月には再開する可能性を示した」とも伝えている。

もっとも、エンジン不正問題が今年3月4日に発覚してから半年が経過。この間、不正対象は国内で売るほぼ全車種に広がり、国内生産の6割が止まる事態に陥ったことから、取引先や販売店には先行きへ不安の声が広がり、信用失墜は株式市場でも同様で、この間、時価総額は3000億円目減りしたという。

信頼回復にはいったんは突き放した格好の親会社であるトヨタの対応が注目されるが、日経も指摘するように「再生へのハードルは一段と高くなっている」とみられる。

2022年9月5日付

●内閣支持横ばい50%本社世論調査(読売・1面)

●女優の黒谷さん、交通安全呼びかけ(毎日・21面)

●中国EV上陸市場激化、充電インフラと価格課題(産経・5面)

●国葬反対拡大、岸田首相地元広島でも異議、学者声明、ネット署名15万筆、デモ(東京・1面)

●迫真、ホンダ、挑む「アップカーと戦う」(日経・2面)

●東北道の路肩に競走馬一時避難、岩手、輸送車出火で(日経・30面)

《福田俊之》

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