パイオニア、ビークルアシストにアルコール検知器連携機能追加…白ナンバー義務化に伴う負担を軽減

パイオニア スリーゼロ for ビークルアシスト
パイオニア スリーゼロ for ビークルアシスト全 4 枚

パイオニアはクラウド型運行管理サービス『ビークルアシスト』に、新たにアルコール検知器連携機能をオプションサービスとして追加し、9月28日から提供を開始すると発表した。利用料はドライバーIDあたり月額600円となっている。

追加するオプションサービス『スリーゼロ for ビークルアシスト』は、2022年4月に施行された白ナンバー車両を使用する事業者に対してドライバーへの酒気帯び有無確認およびその結果の記録保存義務化、さらには今後予定されているアルコール検知器による酒気帯び確認の義務化をにらんで、社有車を使用する企業や車両管理担当者の業務負担を軽減するツール。

具体的にはクラウドサービスやソリューション開発を手掛けるAIoTクラウドが提供するクラウド型アルコールチェック管理サービススマートフォンアプリ『スリーゼロ』をビークルアシストと連携して運用する仕組みになっている。

スリーゼロについてAIoTクラウドの石黒豊社長は「31社43機種と様々なアルコール検知器に対応しているのが大きな特徴のひとつで、しかもBluetooth対応型および非対応型のどちらでも使用できる。非対応型の場合、スマホのカメラで検査結果を撮影すると数値を自動的に画像認識してデジタル数値としてクラウドに送信するようになっている」と解説。

このほか送信された検査結果はビークルアシストに自動的に反映、登録されるため車両管理担当者の入力の手間が軽減できるうえ、検査結果が13か月間クラウド上に保存されているのでデータ確認も簡単にできるという。また検査の際のドライバーの顔写真も検査結果とともに送信されることで、いわゆるなりすましも防げるという。

アルコール検知器連携機能をオプションサービスとして追加するビークルアシストは、提供開始から7年が経過する。パイオニアの細井智常務執行役員は「現在日本国内でご利用頂いているお客様が1000社以上、お客様の1年間の総走行距離約3.8億km、地球周回にして9622周分くらいのデータが毎年毎年溜まっている状況。そして危険挙動検知回数は803万回が1年間で出ている」と明かす。

その上で「ビークルアシスを250台に導入しているお客様の例では最初の1か月めは498回の危険挙動を検知したが、その結果やデータをもとにドライバーへ指導したことで4か月後には危険挙動検知回数を62%削減することができた。実際に業務を運用する上で安心安全に寄与している」と細井常務は強調していた。


《小松哲也》

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