レクサス RX 新型、米国仕様を発表…年内発売へ

「スピンドルボディ」を新採用

新たな金属質感表現を目指したオレンジ系の「ソニックカッパー」を設定

新しいコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」

レクサス RX 新型(米国仕様)
レクサス RX 新型(米国仕様)全 10 枚

レクサスの米国部門は9月9日、新型『RX』(Lexus RX)の米国仕様車を発表した。2022年内に米国市場で発売される予定だ。

初代RX(日本名:トヨタ『ハリアー』に相当)は1998年、北米でラグジュアリーSUVという新たな市場のパイオニアとして誕生した、と自負する。新型には、新世代のレクサスが目指す走りやデザインを織り込んでいるという。

RXは1998年の発売以降、ラグジュアリーSUVのパイオニアとして、力強さと上質さにこだわってきた。新型RXでは、新型『NX』や新型『LX』、電動モデルの『RZ』に続く新世代のレクサス車として、機能的本質や動的パフォーマンスに根差したプロポーションと独自性を追求する。

レクサス RX 新型(米国仕様)レクサス RX 新型(米国仕様)

◆「スピンドルボディ」を新採用

エクステリアデザインでは、レクサスの象徴の「スピンドル」を、立体の塊で表現した「スピンドルボディ」という新たな表現へと進化させた。ボディ色をレクサスのマークの下端まで下げ、グリルのグラデーションによって、塊造形の強さを強調する。ボディとグリルの境界を融合させたシームレスな表現とすることで、冷却機能と両立しながら、力強さと低重心を実現。新しいアイデンティティと独自性の表現に挑戦したという。

新型では、ホイールベースの延長や低重心化、前後トレッドを拡幅した。このようなスタンスの良さをベースとしながら、駆動力コントロールや「DIRECT4」システムによる新たな走りのために、低重心で踏ん張り感あるスタイルを追求している。

サイドビューでは、フード先端を上げ、バックウィンドウ後端を下げることで、水平的で低重心な姿勢を表現した。また、全長とフロントオーバーハングは従来型を維持しながら、Aピラーの付け根を後ろに下げることで、フードの伸びやかさを強調するとともに、キャビンの重心がリアに乗っているようなスタンスの良さを追求している。

◆新たな金属質感表現を目指したオレンジ系の「ソニックカッパー」を設定

リアドアからリアフェンダーにかけて、力強く張り出した面は、「eAxle」が生み出すトラクションの力強さを表現したものだ。RXの特長のクォーターピラーは、4代目RXから取り入れたフローティングピラーを踏襲しながら、より立体的に進化させた。新型では、リアまで回り込んだデザインとすることで、スタイリッシュな印象を与えることを狙う。

リアビューでは、横方向に抜けたシンプルな構成とすることで、力強い低重心の構えとした。リアのコンビネーションランプは、Lシェイプの一文字シグネチャーランプを採用。レンズをボディサイドまで回り込ませることにより、ワイドなシルエットを強調している。

独自性と上質さを表現するエクステリアカラーとして、新たな金属質感表現を目指したオレンジ系の「ソニックカッパー」を設定した。レクサス独自のソニック技術による金属質感表現と豊かな色彩の調和により、力強さや華やかさを演出する。その他、陰影感を強調するソニックイリジウムやSUVとしての力強さを表現する有彩色のテレーンカーキなどをラインアップしている。

レクサス RX 新型(米国仕様)レクサス RX 新型(米国仕様)

◆新しいコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」

レクサスのクルマづくりに根付いている人間中心の思想を、さらに進化させた新たなコックピットデザインの考え方「Tazuna Concept」に基づき、デザインされた。人が馬を操る際に使う「手綱」に着想を得て、ステアリングスイッチとヘッドアップディスプレイを連携させ、視線移動や煩雑なスイッチ操作をすることなく、運転に集中しながら、ナビゲーションシステムやオーディオ、各種機能の制御が可能な空間を目指している。

水平的な空間の広がりを感じさせるインストルメントパネルを採用した。メーターフードからドアトリムまで、つながる造形によって、開放的な空間の広がりと乗員全員が包み込まれる空間を演出する。インストルメントパネル周辺に採用したマルチカラーイルミネーションにより、夜間でも広がりと包まれ感を感じさせる空間を狙った、としている。


《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型アウディ『Q3』のインテリアを公開、「コラム式シフト」と新デジタルコックピットが目玉に
  2. 2.5Lエンジンを搭載する『インプレッサ』登場、米2026年モデルに「RS」
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. シボレー『コルベット』がニュルブルクリンクで「米国メーカー最速ラップ」樹立
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る