VWの新型ピックアップトラック、『アマロック』…IAAトランスポーテーション2022出展へ

フォードモーターと共同開発

LEDマトリックスヘッドライトの「IQ. LIGHT」

12インチの縦長ディスプレイ

フォルクスワーゲン・アマロック 新型
フォルクスワーゲン・アマロック 新型全 10 枚

フォルクスワーゲンは9月14日、新型『アマロック』(Volkswagen Amarok)を9月19日、ドイツ・ハノーバーで開幕する「IAAトランスポーテーション2022」(ハノーバーモーターショー2022)に出展すると発表した。

フォルクスワーゲンのピックアップトラックがアマロックで、新型は2世代目モデルになる。最大積載量1トンクラスのピックアップトラックの新基準を目指して開発された。

◆フォードモーターと共同開発

新型アマロックは、フォルクスワーゲングループとフォードモーターの提携の効果を生かして、共同開発された。フォードモーターは2021年11月、新型フォード『レンジャー』を発表した。新型アマロックは、この新型レンジャーと車台などを共有する。

両車の外観はフロントマスクなどが異なり、新型アマロックにはフォルクスワーゲンの最新デザイン言語、「クリアフォルクスワーゲンDNA」をエクステリアに導入している。フォルクスワーゲンコマーシャルビークルのオールラウンダーとして、強さとパワーを明確に表現することを目指す。

新型の全長は、従来型に対してプラス96mmの5350mmに拡大する。全幅もプラス約40mmの1910mmへとワイド化された。ホイールベースは、現行型よりも173mm長い3270mmとした。これにより、後席乗員足元の空間が拡大しているという。

◆LEDマトリックスヘッドライトの「IQ. LIGHT」

フォルクスワーゲン・アマロック 新型フォルクスワーゲン・アマロック 新型

エクステリアは、表現力豊かなフロントマスクを重視した。LEDヘッドライトを標準装備する。オプションで「IQ. LIGHT」を設定する。このLEDマトリックスヘッドライトは、インパクトのあるライトグラフィックを備える、と自負する。IQ. LIGHTは、フロントカメラで対向車や前走車を認識し、複数のLEDを制御して幻惑を最小限に抑えながら、視覚(照射エリア)を最大限に確保する。対向車、街路灯、信号機がある場合、自動的に作動するディッピングフルビームが採用された。コーナリングライトも装備されており、快適性と安全性を引き上げている。

新型の荷台の大型テールゲートには、AMAROKのロゴが大きくあしらわれる。テールゲートのAMAROKのロゴは、エンボス加工されている。これは、フォルクスワーゲン商用車が新型の設計やエンジニアリングに投入したハイライトのひとつになるという。

モデルと仕様に応じて、新型アマロックの荷台には、最大1200kgが積載できる。複数のエンジンとトランスミッションのバリエーションが用意されており、牽引能力は最大で3.5トンを確保する。一部のモデルには、荷台のゲートだけでなく、フロントにもAMAROKのロゴが添えられる。

◆12インチの縦長ディスプレイ

フォルクスワーゲン・アマロック 新型フォルクスワーゲン・アマロック 新型

新設計のインテリアは、快適さ、操作コンセプト、コネクティビティの面で、グローバルな1トンBセグメントのピックアップトラックの基準を新しいレベルに引き上げることを狙う。従来型と同様、欧州規格の「ユーロパレット」がホイールハウスの内側に収まる設計とした。

新型は、ダッシュボード中央に配置されるディスプレイのサイズが、仕様に応じて、10~12インチとなる。このうち、最大サイズの12インチ仕様は縦長デザインで、ダッシュボードから浮かんでいるように見えるフローティングデザインとした。

12インチの縦長ディスプレイは、デジタルコックピットを構築する。フォルクスワーゲンは、デジタル機能と人間工学に配慮して、最適にボタンをレイアウトし、直感的に操作できるプッシュ&ロータリースイッチを組み合わせている。


《森脇稔》

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