プジョー 308 新型にEV、ハッチバックとワゴンを設定…2023年欧州発売へ

1回の充電での航続は最大400km以上

プジョーの最新「i-Cockpit」を搭載

ダッシュボード中央に10インチ高精細スクリーン

プジョー 308 新型のEV『E-308』と『E-308 SW』
プジョー 308 新型のEV『E-308』と『E-308 SW』全 10 枚

プジョーは9月13日、新型『308』(Peugeot 308)のEV『E-308』とワゴンの『E-308 SW』を欧州で発表した。2023年半ばの欧州を皮切りに、順次世界市場に投入される予定だ。

◆1回の充電での航続は最大400km以上

EVパワートレインのモーターは、最大出力156hp、最大トルク26.5kgmを引き出す。新開発のバッテリーはニッケル8割、マンガンとコバルトがそれぞれ1割の複合素材で構成されており、蓄電容量は54kWh(正味51kWh)。プジョーは1回の充電での航続を、最大で400km以上(WLTPサイクル)と見込んでいる。

新デザインの18インチアルミホイールは、E-308とE-308 SW用に特別に開発された。空力デザインが特長で、パフォーマンスを向上させるために設計されている。さらに、フロントエンドとアンダーボディの最適化により、エアロダイナミクス性能を追求した。低転がり抵抗タイヤも装備。平均エネルギー消費量は、CセグメントEVのベンチマークとなる100km走行あたり12.7kWhを実現しているという。

エネルギー消費を効果的にマネジメントするために、3種類の走行モード(ECO、NORMAL、SPORT)が選択できる。また、「BRAKE」モードを選べば、アクセルペダルを離したときの減速度が高まる。ブレーキエネルギーの回収も最適化される。

三相充電器を標準装備した。充電出力は 11kWで、充電ソケットはすべての充電モードに対応する。出力100kWの急速充電を利用すれば、バッテリーの8割の容量をおよそ25分で充電できる。

◆プジョーの最新「i-Cockpit」を搭載

プジョー 308 新型のEV『E-308』プジョー 308 新型のEV『E-308』

プジョーの最新「i-Cockpit」を搭載する。i-Cockpitは、ブランドのDNAであり、世代を重ねるごとに機能が強化され、モダナイズされている。新型では、人間工学、品質、デザイン、インフォテイメントシステムの技術面において、進化を遂げているという。

新開発のコンパクトなステアリングホイールにはセンサーが搭載されており、先進運転支援システム(ADAS)の使用時に、ドライバーがステアリングホイールを握る力を検知できる。人間工学に基づいて設計されており、ステアリングヒーターを装備することも可能だ。

ドライバーの目線の高さに配置されたメータークラスターには、10インチのデジタルパネルが搭載された。カスタマイズが可能なデジタルクラスターには、複数の表示モードがあり、直接変更することができる。

◆ダッシュボード中央に10インチ高精細スクリーン

プジョー 308 新型のEV『E-308』プジョー 308 新型のEV『E-308』

ダッシュボード中央の10インチの高精細スクリーンは、カスタマイズ可能だ。ウィジェットやショートカットを使ってのマルチウィンドウ化など、カスタマイズしやすく操作性に優れ、タブレットのような感覚で使え、利便性が高くなった、と自負する。さまざまなメニューを左右で選択し、上下スワイプでそれぞれのメッセージやアラート、そして三本指タッチでアプリケーションリストを表示する。

また、スマートフォン同様、タッチボタンでホームを押すことで、メインページに戻ることが可能。画面上部のバナーのアイコンには、外気温情報、エアコン、ウィジェット使用中のメニューページ、コネクティビティデータ、通知、時間などが常時表示される。

「バーチャルi-toggle」と呼ばれるトグルスイッチを装備する。これは、従来空調システムが組み込まれていた部分のダッシュボード正面部分に内蔵されており、すべての操作ができるようにした。トグルスイッチは、センターパネルに対して、開かれた本のページのように展開されている。それぞれのi-toggleは、エアコン設定、電話連絡、ラジオ局、アプリケーション起動などへのタッチセンサー式ショートカットキーとなっており、ユーザーの好みに応じて設定される。

《森脇稔》

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