トラック界のAMG!? メルセデスベンツ『アクトロス エディション3』がすごい…IAAトランスポーテーション2022

メルセデスベンツトラック『アクトロスL エディション3』(IAAトランスポーテーション2022)
メルセデスベンツトラック『アクトロスL エディション3』(IAAトランスポーテーション2022)全 23 枚

19日にドイツ・ハノーバーで開幕した商用車ショー「IAAトランスポーテーション2022」でダイムラートラックは、トラック・バスの電動化戦略を発表。物流の未来を占うものとして大きく取り上げられているが、既存の内燃機関モデルでも注目の発表があった。それがメルセデスベンツの大型トラック『アクトロスL(Actros L)』に設定された限定車『アクトロスL エディション3』だ。

乗用車のメルセデスベンツで言うところの高性能モデル「AMG」のような、スポーティかつ高級感ある出で立ちは、新時代の欧州版デコトラのような仕上がりとなっている。

進化したメルセデスの大型トラック「アクトロスL」

メルセデスベンツトラック『アクトロスL』(IAAトランスポーテーション2022)メルセデスベンツトラック『アクトロスL』(IAAトランスポーテーション2022)

「アクトロスL エディション3」のベースとなっているのは、今回のショーで新型が発表された大型トラックのアクトロスL。アクトロスシリーズの最上位モデルで、2.5メートルの幅を持つキャビン空間は、広くフラットで、かつ高い静粛性と乗り心地を実現しているという。長距離移動を主とする大型モデルだけに、寝室空間も快適に仕上げられている。

トラックの電動化がショーのメインテーマとなっているが、足下の運送を支えるのは内燃機関=ディーゼルエンジンを搭載したトラックだ。アクトロスLに搭載される新エンジンは、大型商用車向け第3世代の12.8リットル「OM471」ターボエンジンで、4%の燃費向上のほか、CO2排出量削減と同時にパフォーマンス向上が図られている。

安全装備も充実し、歩行者検知機能付きの第5世代アクティブ・ブレーキ・アシスト(ABA5)、レーン・キープ・アシスト、第2世代ミラーカムなどを装備。巻き込み事故を防止・軽減するアクティブ・サイドガード・アシスト(ASGA)も新たに加わっている。

まるでAMG!? 限定400台、最大トルク3000Nmの「エディション3」

メルセデスベンツトラック『アクトロスL エディション3』(IAAトランスポーテーション2022)メルセデスベンツトラック『アクトロスL エディション3』(IAAトランスポーテーション2022)

このアクトロスLをベースに、ドライバーの所有欲を満たすモデルとして登場したのが400台のみの限定車「アクトロスL エディション3」だ。内外装に30もの加飾が施され、特別な一台に仕上がっている。

高い快適性が売りのアクトロスLの内装を、さらに上質かつ高級感ある素材で仕上げた。見た目はまんま、乗用車のAMGのようだ。ナッパレザーのインストルメントパネルとドアハンドル、カーボンファイバー調のインテリアパーツ、アンビエントライト付きのルーフハッチ、アーモンドベージュのレザー張りの「ソロスター」シートコーナーなどによりスタイリッシュな空間としている。ドアを開ければ照明付きの「エディション3」バッジが光る。

メルセデスベンツトラック『アクトロスL エディション3』(IAAトランスポーテーション2022)メルセデスベンツトラック『アクトロスL エディション3』(IAAトランスポーテーション2022)

上段ベッドは寝具付きで幅900mm。内側がアーモンドベージュ、外側がブラックのオールラウンドカーテンがスタイリッシュさに磨きをかける。

エクステリアはサイドウォールの専用デカール、2つの追加LEDヘッドライトを備えたホワイトアルミニウムサンバイザーの「Edition3」の文字、ダーククロームのフロントの「Actros」エンブレム、リアキャブ上部の「Actros」の文字も特別だ。エントリーステップもステンレス製となっている。

メルセデスベンツトラック『アクトロスL エディション3』(IAAトランスポーテーション2022)メルセデスベンツトラック『アクトロスL エディション3』(IAAトランスポーテーション2022)

エディション3は、新型アクトロスLの2軸、3軸モデルすべてに適用が可能。展示車両はマットグレーのボディに、レーシングストライプがおごられていたが、塗装はカスタマイズが可能だという。フロントグリル部分はホワイト・アルミニウム・メタリックで塗装されるのがエディション3の外観上の特徴だ。

さらに、エンジンは通常モデルよりもハイパワーな15.6リットル「OM471」直6エンジンで、最高出力は625ps、最大トルクは3000Nm(!)にものぼる。トランスミッションは改良型のパワーシフト・アドバンストで、これにより「すべてのドライバーにパフォーマンスと高いレベルのドライビングプレジャーを提供する」としている。

《宮崎壮人》

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