新連載[カーオーディオ名機の系譜]ロングセラー『DLS・スカンジナビア』の魅力

DLS・スカンジナビア 165
DLS・スカンジナビア 165全 5 枚

カーオーディオ愛好家に親しまれている「名機」を、毎回1アイテムずつピックアップしその魅力を明らかにせんと試みている当連載。今回はスウェーデン発の老舗ブランド「DLS」のフラッグシップスピーカー、『スカンジナビア シリーズ』をフィーチャーする。

◆「DLS」といえば、『スカンジナビア』!

「DLS」も、日本国内のカーオーディオ愛好家に古くから親しまれている実力欧州ブランドの1つだ。そしてその象徴的アイテムが、この『スカンジナビア シリーズ』だ。長きにわたり同ブランドのスピーカーラインナップの“顔”として、頂点に君臨し続けてきた。

ところで、「DLS」と聞くとスピーカーメーカーだとイメージするカーオーディオフリークは少なくないに違いない。そうである理由はズバリ、当シリーズがあるからだ。それほどこの知名度は高い。「DLS」=『スカンジナビア』という図式が、多くの愛好家の頭の中で強固に確立されている。

しかしながら実際は、「DLS」は総合カーオーディオブランドだ。確かにスピーカーが主力だが、ハイエンドモデルしかないわけではない。エントリー機から用意し、『スカンジナビア シリーズ』以下計4ラインを持っている。そしてパワーアンプも2シリーズを揃え、さらにはパワードサブウーファーも擁している。各モデルともに、幅広い層に使われている。

DLS・スカンジナビア 30DLS・スカンジナビア 30

◆『スカンジナビア シリーズ』は、各ユニットが単品(ペア)でラインナップ!

では、『スカンジナビア シリーズ』のラインナップを紹介していこう。同シリーズにはコンポーネントキットは存在せず、スピーカーとパッシブクロスオーバーネットワークがそれぞれ単品(ペア)で販売されている。なのでユーザーは、自分が組みたいシステムスタイルに合わせて自由に好きなアイテムを組み合わせられる。つまり、無駄のないシステム構築が可能だ。

スピーカーは4モデルある。顔ぶれは以下のとおりだ。28mmツイーター『スカンジナビア 30』(税抜価格:10万円)、76mmミッドレンジ『スカンジナビア 75』(税抜価格:11万円)、16.5cmミッドウーファー『スカンジナビア 165』(税抜価格:19万円)、そしてもう1つ、16.5cm“エンクロージャー専用”ミッドウーファー『スカンジナビア 165Wi』(税抜価格:23万円)、この4アイテムが顔を揃える。

なお『スカンジナビア 30』、『スカンジナビア 165』、『スカンジナビア 165Wi』には、独特なデザインで作り上げられたグリルが付属されていて、このルックスがまさしく「DLS」のトレードマークとなっている。そしてもちろん、各機から繰り出される音色にも特長がある。「DLS」でしか聴けない、滑らかで芳醇なサウンドを堪能可能だ。2ウェイでも3ウェイでも、手応えあるスピーカーシステムを構築できる。

DLS・スカンジナビア 165WiDLS・スカンジナビア 165Wi

◆エンクロージャーに組み込むことが前提の異色ミッドウーファーも用意!

ところでスピーカーユニットの中には1つ、異色のアイテムが含まれている。『スカンジナビア 165Wi』がそれだ。当機は、3ウェイシステムを組むとき用のミッドウーファーで、しかもエンクロージャーに装着することが前提となっている。

ちなみに、エンクロージャーに組み込んで使うことが推奨されているミッドウーファーは他ブランドにもあるが、それらは13cmといった口径が小さめである場合が多い。口径が小さければエンクロージャーの容量も小さくできるので、インストレーションの現実性が高くなる。しかし当機はこの口径ゆえに推奨容量は7~9リットルとそこそこに大きい。ゆえに使いこなすのは簡単ではないが、とことん「DLS」サウンドを追求したいと思ったときには当機の使用も検討したい。

またパッシブクロスオーバーネットワークも2タイプあり、1つはスタンダードな2ウェイパッシブだが、もう1つはやはり意欲作だ。そちらは、「2ウェイ用のプロセッサーで3ウェイを組むためのもの」となっている。つまりツイーターとミッドレンジ間の帯域分割を行うことに特化していて、例えばカロッツェリアの『サイバーナビ』のようにフロント3ウェイのマルチ駆動を行えないプロセッサーでも、3ウェイスピーカーシステムをいわば“セミマルチ駆動”できるようになる。

このように、個性的なアイテムも含まれている「DLS」の『スカンジナビア シリーズ』。使い甲斐のあるハイエンドスピーカーを探しているのなら、チェックはマストだ。


旧国鉄の名機 TOMIX 2167 国鉄EF65 500形(F形)30th
¥13,980
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

旧日本海軍グッズ タイバー タイピン 零戦52型
¥1,100
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 【マツダ CX-60 XD SP 新型試乗】やっぱり素のディーゼルが一番…中村孝仁
  5. 朝までこの恐怖に耐えられるか?…三和交通タクシーでいく心霊スポットツアー2025【夏休み】
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る