ボルボの新型EV『EX90』、次世代「LiDAR」センサー搭載へ…11月実車発表予定

8台のカメラに5台のレーダーや16個の超音波センサーを搭載

LiDARセンサーをルーフに組み込む

最大250m先の歩行者を検知可能

ボルボ・コンセプト・リチャージ(参考)
ボルボ・コンセプト・リチャージ(参考)全 9 枚

ボルボカーズ(Volvo Cars)は9月21日、ワールドプレミアを11月9日に行う予定の新型電動SUV『EX90』に、次世代の「LiDAR」センサーを搭載すると発表した。

【画像全9枚】

EX90は、コンセプトカーのボルボ『コンセプト・リチャージ』の市販バージョンだ。EX90は、現行の最上位SUV『XC90』の後継モデルに位置付けられる。

◆8台のカメラに5台のレーダーや16個の超音波センサーを搭載

ボルボカーズの次世代「LiDAR」センサーのイメージボルボカーズの次世代「LiDAR」センサーのイメージ

11月9日に発表する予定のボルボEX90では、現在の市場で最も先進的なセンサーセットのひとつを搭載する予定だ。それは8台のカメラ、5台のレーダー、16個の超音波センサー、そして最新のLiDARセンサーから構成されるボルボカーズ独自のものになる。

LiDARとは、Light Detection and Rangingの略だ。パルスレーザーの光を利用して、より正確な距離を測定するセンシング手法のひとつになる。ボルボカーズによると、LiDARが現実の生活にもたらす安全性の向上には、目覚しいものがあるという。

最近のボルボカーズの調査では、LiDARを搭載することにより、重大な事故を最大20%削減でき、衝突回避率を最大9%向上させることが可能と分かった。これは、ボルボカーズの交通事故データベースに基づく数値シミュレーションによる結果だ。

◆LiDARセンサーをルーフに組み込む

ボルボ・コンセプト・リチャージ(参考)ボルボ・コンセプト・リチャージ(参考)

EX90では、車両周囲のデータを収集するために、LiDARセンサーはルーフに組み込まれる。LiDARセンサーから得られた情報は、継続的かつ迅速に車両の改良を行い、安全性を向上させるために利用される。

また、EX90では、業界をリードする安全技術が標準装備され、自動車の安全性に新たな基準を設けることで、より多くの人命を救うことができる、と自負する。ルミナーが開発したLiDARを含むセンサーと、エヌビディアの「NVIDIA DRIVE Orin」システム・オン・チップを搭載した自動運転用コンピュータを標準装備する。

この新しいハードウェアと、ボルボカーズ、「Zenseact」、ルミナーによる次世代の衝突回避技術向けソフトウェアを組み合わせることにより、新しい安全パッケージが死亡重症事故のみならず、事故そのものを減らせるという。

◆最大250m先の歩行者を検知可能

今後のボルボ車に標準装備されていくLiDARテクノロジーは、最大250m先の歩行者や120m先の黒い道路上のタイヤのような小さくて暗いものを検出することができる。これは、高速道路を走行しながらでも検知することが可能。しかも、カメラのように光に依存しないため、昼間でも夜間でも物体を検出することができる。

先進のセンサーと自社開発のソフトウェア、車両のコアコンピューティングパワーを組み合わせることで、安全性が確保された冗長性が高くなる。ボルボカーズは、車外と車内の両方で、これまで以上に多くの潜在的な危険を検知できることを目指している。

また、ドライバーに介入してサポートするだけでなく、いつ、どのような場合にどのような方法で介入するのが最適かを、よりよく理解することも可能になる。ボルボカーズでは、コアコンピューティングとソフトウェアによるLiDARの活用により、重大事故が最大20%減少する、と予想している。


《森脇稔》

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