ルノー カングー 新型、EVキャンピングカーに変身…IAAトランスポーテーション2022

後席を倒してベッドにすることが可能

1回の充電での航続は最大285km

航続170km分のバッテリー容量を30分で充電可能

ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」(IAAトランスポーテーション2022)
ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」(IAAトランスポーテーション2022)全 10 枚

ルノーは9月19日、ドイツ・ハノーバーで開幕した商用車ショー「IAAトランスポーテーション2022」において、新型『カングー』(Renault Kangoo)のEVをベースにしたキャンピングカーコンセプト「ヒッピー・キャビア・モーテル」を初公開した。

◆後席を倒してベッドにすることが可能

このコンセプトカーは、新型カングーのEV「E-TECHエレクトリック」のロングボディがベースだ。さまざまな収納ソリューションにより、スポーツ用品などを収納できる充分なスペースユーティリティを追求している。

ルーフラックにはスキー板を積載することが可能。後席を倒してベッドにすれば、大型パノラマルーフから星空が楽しめるという。収納スペースも豊富に設けられている。

室内には、リサイクルされたタイヤとコルクで作られた棚とフロアを装備した。これは、車両のライフサイクルを通じて、 CO2排出量を削減するというルノーの戦略に沿うものだ。

ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」(IAAトランスポーテーション2022)ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」(IAAトランスポーテーション2022)

◆1回の充電での航続は最大285km

『カングーバン』の新型に用意される初のEVが、「E-TECHエレクトリック」だ。EVパワートレインのモーターは、最大出力120hpを発生する。あらゆる状況において、スムーズでストレスのない走行を実現しているという。

バッテリーは新開発のリチウムイオンで、蓄電容量は45kWhとした。1回の充電での航続は、WLTPサイクルで最大285kmに到達する。バッテリーは車両フロア下にレイアウトされており、室内空間に影響を与えていないという。

ドライブモードは6種類。モーターの出力と最高速を制限するエコモードは、航続を最適化するのに役立ち、軽い荷物運ぶ時に適している。選択したドライブモード、電力マネジメント、先進運転支援システム(ADAS)に関する情報は、カスタマイズ可能なオプションの10インチカラーデジタルインストルメントパネルに表示することができる。

3種類の回生ブレーキモードが切り替えられる。「セーリング」モードは、高速道路での走行に適したモードだ。「ドライブ」モードは、アクセルを踏んだ時、内燃エンジン搭載車のような感覚が得られるという。「ブレーキ」モードは、ワインディングロードなどで、回生ブレーキを最大限に作動させるモードになる。

ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」ルノー・カングー E-TECH エレクトリック の「ヒッピー・キャビア・モーテル」

◆航続170km分のバッテリー容量を30分で充電可能

バッテリーの充電に関しては、出力11kWの充電器を標準装備しており、自宅での充電に対応する。オプションの充電器には、外出先で急速充電するための出力22kWのチャージャーと、170kmの航続分のバッテリー容量を30分で充電できる出力80kWの急速充電DCチャージャーが利用できる。この2つのオプションの充電器を選択すると、バッテリーには水冷機能が追加される。

出力11kWのウォールボックスに接続した場合、バッテリー容量の8割を充電するには2時間40分かかる。出力7.4kWのウォールボックスに接続した場合、バッテリー容量の8割を充電するには、およそ6時間だ。

季節を問わず同レベルの航続を可能にするために、空調システムにはヒートポンプを採用した。出力22kWの充電器と組み合わせると、エネルギーを消費する電気抵抗器を使わずに、車内を暖めることができる。ヒートポンプは、気温がマイナス15度からプラス15度の場合に高い性能を発揮する。これは、多くのヨーロッパ諸国の冬期に適する、としている。


《森脇稔》

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