自動化率は80%を超え、ボッシュ栃木工場で開始した最新ラインの特徴とは

他工場での知見を投入し、バージョンアップされた最新ライン

狭いスペースでも組付けの自由度を上げた「iBooster compact」

供給の安定化と高まる需要への対応

iBoosterの製造ライン(ボッシュ 栃木工場)
iBoosterの製造ライン(ボッシュ 栃木工場)全 9 枚

ボッシュは9月20日、電動ブレーキブースター「iBooster」の生産を日本で開始したと発表した。電動ブレーキブースターは、電動車両やADAS、自動運転車両には欠かせない部品で、現在、各国で需要が高まっている。

◆他工場での知見を投入し、バージョンアップされた最新ライン

一般的なブレーキブースター(真空倍力装置)は、エンジンの吸排気・燃焼サイクルで発生する負圧を利用して、ブレーキーの制動圧を高める部品だが、EV、PHEVなどバッテリーで走行する車両は回生ブレーキや電動のブレーキブースターを利用する。

ボッシュでは2013年からiBoosterの生産を開始しており、2016年には第2世代に製品が進化している。日本では、2021年6月の年次記者会見でiBoosterを製造する計画を発表しており、この度の生産開始に至った。ハウジングを小型化したiBooster compactの生産は2022年8月から始まっている。

ボッシュはドイツ、ポーランド、メキシコ、中国にiBoosterの製造工場を持っていたが、これに栃木工場も加わった。製造ラインの構築にあたっては、ドイツの工場と同じ技術が投入され高度に自動化がなされた。日本の生産ラインは、他工場でのトラブルや課題、これまで稼働させていたラインの知見も投入され、いわばバージョンアップされた最新のラインとなる。ほかの工場では人が作業していたスポットの無人化も実現している。その自動化率は80%を超えるという。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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