日産「e-POWER」、欧州に初導入…新型『キャシュカイ』生産開始

発電専用1.5リットルターボエンジンに可変圧縮比テクノロジー

リーフと同様のワンペダル運転が可能

3種類の走行モード

日産の英国工場で生産を開始した キャシュカイ 新型の「e-POWER」
日産の英国工場で生産を開始した キャシュカイ 新型の「e-POWER」全 10 枚

日産自動車の欧州部門は9月26日、新型『キャシュカイ』(Nissan Qashqai)の生産を、英国サンダーランド工場で開始した、と発表した。欧州初のe-POWER搭載車だ。

写真:日産 キャシュカイ 新型の「e-POWER」

◆発電専用1.5リットルターボエンジンに可変圧縮比テクノロジー

従来型キャシュカイは、日本では一時期『デュアリス』として販売されていたSUVのモデルチェンジ版だ。日本市場では、デュアリスは『エクストレイル』に統合されたため、従来型以降、キャシュカイは日本市場には導入されていない。新型キャシュカイは日産の欧州市場における主力SUVだ。

このキャシュカイの新型に、欧州初のe-POWERが設定された。e-POWERの特長は、ガソリンエンジンが発電のためだけに使用され、駆動は電気モーターによって行う点にある。これによって、エンジンは常に最適な範囲内で作動し、従来の内燃エンジンと比較して優れた燃費と低いCO2排出量を実現しているという。

新型キャシュカイの場合、e-POWERシステムのモーターは、最大出力190ps、最大トルク33.6kgmを発生する。発電専用の1.5リットル直列3気筒ガソリン「VCターボ」エンジンには、可変圧縮比テクノロジー(圧縮率の変動は8対1から14対1の範囲)が導入され、最大出力156hp、最大トルク25.5kgmを引き出す。e-POWERシステムには、ガソリンエンジン、発電機、インバーター、電気モーターが一体設計されている。充電は必要ない。欧州複合モード燃費は18.9km/リットル、CO2排出量は119g/km(いずれもWLTPサイクル)とした。

◆リーフと同様のワンペダル運転が可能

日産 キャシュカイ 新型の「e-POWER」日産 キャシュカイ 新型の「e-POWER」

EVの『リーフ』と同様に、新型キャシュカイのe-POWER搭載車では、「e-ペダル」モードと呼ばれる「ワンペダル」運転を可能にしている。ドライバーはアクセルペダルのみを使用して始動、加速、減速することができる。走行シーンの最大90%をカバーすることが可能という。

ストップ&ゴーが多い都市部の運転条件では、e-ペダルモードは、アクセルペダルから足を離すと、最大0.2Gの減速Gが得られる。アクセルペダルとブレーキペダルを踏み替える必要性を大幅に減らし、運転がより簡単でリラックスできるようになるという。

駐車時にはeペダルを最適化するために、クリープ現象が得られるようになっており、ブレーキペダルを使用して、車両を停止する必要がある。ワインディングロードでは、コーナリング中にブレーキを踏む機会を減らしてくれる。ドライバーは、ダッシュボードの12インチTFTメーターで、e-POWERのエネルギーフローをモニターし、システムの状態を確認できる。

◆3種類の走行モード

新型キャシュカイのe-POWERには、「スタンダード」、「スポーツ」、「エコ」の3種類の走行モードがある。スタンダードでは、優れた加速を生み出し、回生ブレーキが従来のガソリン車のエンジンブレーキのように作動する。スポーツモードでは、エンジンが休止する時間を少なくして、加速のレスポンスを高める。エコモードでは、バッテリーマネジメントを最適化し、高速道路など低負荷走行時には惰性走行することで、燃料を節約する。

すべてのモードで、「Bモード」が選択できる。これにより、アクセルオフ時のエネルギー回収量が増加し、ブレーキペダルを使用せずに効率的に減速することができる。

e-POWERを搭載した新型キャシュカイは、ライバルハイブリッド車よりも速く加速するだけでなく、より低いエンジン回転数で加速する、と自負する。このシステムは、フルEVのように静かに作動し、エンジン回転数と速度がリンクすることに重点を置いているため、加速時でも高いレベルの静粛性が得られる、としている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「飛びついちゃうよね」第3のエコカーがフルモデルチェンジ!? 次期ダイハツ『ミライース』に期待の声
  2. レクサス『NX』ビッグマイナーチェンジはこうなる…新デザイン採用で商品力を大幅強化か
  3. アキュラ『インテグラ』の「タイプS」、FF車の新記録を達成…パイクスピーク 2026
  4. 【シボレー コルベット Z06 新型試乗】ノーマルとは別物、まさに「洗練の極み」…中村孝仁
  5. 背伸びではなく、賢い選択へ。はじめてのマセラティに「グレカーレ グランルッソ」という答えPR
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. ボルボカーズ、2028年以降の車両にアプティブのGen 8レーダー採用へ…悪天候や複雑な市街地でも高精度センシング
  2. ボッシュ、ヒューマノイド向け需要拡大でロボティクス事業を強化
  3. アステモが執行役員を解任、「職務遂行の適切性に問題」…子会社社長も交代
  4. SDV時代、進化するアフターマーケットの“今”と“未来”が一堂に…「アウトメカニカ フランクフルト 2026」9月8~12日開催
  5. 7/27申込締切 【激変するインド自動車産業】政策転換とEVシフト、クイックコマースが拓く日本企業の勝機
ランキングをもっと見る