ナップス社長「日本のオートバイ文化を守りたい」…新ブランドと新プロジェクトを立ち上げ

ナップス・スポーツのオートバイ。中央が外装KITを装着したスズキ製『ハヤブサ』
ナップス・スポーツのオートバイ。中央が外装KITを装着したスズキ製『ハヤブサ』全 5 枚

オートバイ用品の小売・開発を手がけるナップスは9月30日、都内で記者会見を行い、新ブランドと新プロジェクトを立ち上げると発表した。その裏には望月真裕社長の「日本のオートバイ文化を守りたい」という強い思いがあった。

【画像全5枚】

望月社長によると、日本の4大オートバイメーカーの世界シェアは40%以上を誇り、高い技術力やデザイン性などで世界のオートバイ市場を牽引しているが、四輪に比べて二輪のEV化は遅れ、環境への取り組みが大きく遅れている。また、オートバイ用品業界は商品のコモディティ化が進み、価格競争が激しく、新たな付加価値を追求した事業戦略が求められているという。

「これらの問題を解決するには、1軸の戦略ではなく、2軸の戦略が必要だと考えた。さらにCSV(クリエイティング・シェアド・バリュー)、会社、業界の垣根を越えて共通の価値を創造する必要がある。そこで、新ブランドとして『Naps Sports(ナップス・スポーツ)』と新プロジェクト『Naps +E(ナップス・プラスイー)』を立ち上げることにした」と望月社長は説明する。

●ナップス・スポーツ

ナップス・スポーツは「究極のライダーのために.」をキーメッセージに掲げ、究極の技術・スポーティでクールなデザイン、ライダーの情熱を極限まで満たすために立ち上げたコア向けプライベートブランドだ。グローバル展開を見据えて、高い技術力と実績を持つ国内製造メーカーとともに、オリジナルプロダクトの企画・製造・販売を行う。ただ、そのオリジナルプロダクトは、購入してもナップスの販売店で基本的に装着することになるそうだ。

まずはオートクレーブ成形のフルドライカーボン外装KITを展開する。その第1弾が10月1日から販売するスズキ製『ハヤブサ』(2021年モデル)の外装KITだ。その後、ホンダ製『CBR 1000RR-R』、カワサキ製『Ninja H2』『Ninja ZX-10R』『Z900RS』の外装KITを販売していく予定だ。さらに、絶版となったビンテージバイクのパーツ開発にも取り組んでいくそうだ。

●ナップス・プラスイー

一方、ナップス・プラスイーは「サスティナブルなライダーのために」をキーメッセージに掲げ、オートバイを安心・安全のに乗り続けられる環境を創造するために立ち上げたプロジェクト。SDGsの切り口から考えられる課題にのみ取り組むのではなく、お客の視点での課題解決にオートバイに関わるステークホルダーとともに、社会的価値と経済的価値の両立を創造し、社会とともに持続的な成長を続けていくことを目指していく。

具体的には、カンボジアへの中古ヘルメット等国際的物資支援、次世代のライダーとなる子供たちへの安全啓蒙活動、オートバイ用品のロングユースを実現するインフラの構築、二輪EVモビリティシフトの業界全体での促進、寄付活動を通じた社会貢献などだ。

現在、このナップス・プラスイーに参画しているパートナー企業は、アライヘルメット、SHOEI、ゴールドウィン、デイトナ、ブリヂストンモーターサイクルタイヤなど35社に上っている。

望月社長は、日本のオートバイ文化を守っていくために、今後もオートバイを楽しめるような、時代にあったイノベーションに取り組んでいく方針だ。

《山田清志》

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