スマート EV 新型、「ブラバス」が428馬力に強化…2023年欧州受注開始へ

0~100km/h加速は3.9秒

ブラバスらしいスポーティな内外装

BRABUSモードでは前後のモーターがフルパワーを発揮

スマート#1 ブラバス
スマート#1 ブラバス全 10 枚

スマート・オートモービルは9月28日、『スマート#1 ブラバス』(Smart #1 BRABUS)の予約受注を2023年第2四半期(4~6月)、欧州で開始すると発表した。

◆0~100km/h加速は3.9秒

同車は、新世代クロスオーバーEVとして登場した5人乗り2ボックス5ドアハッチバック『スマート#1』の、高性能な「ブラバス」仕様だ。EVパワートレインのモーターは、通常モデルはリアのみに搭載される。最大出力272ps、最大トルク35kgmを引き出し、後輪を駆動。最高速180km/hの性能を可能にする。

一方、ブラバス仕様では、フロントにもモーターが搭載される。ツインモーターにすることにより、最大出力が272hpから428hpに、156hp強化された。最大トルクも35kgmから55.4kgmへ、20.4kgm引き上げられた。

ツインモーターによって4輪を駆動し、0~100km/h加速3.9秒の性能を可能にした。それでいて、1回の充電での航続は400kmを確保している。

スマート#1 ブラバススマート#1 ブラバス

◆ブラバスらしいスポーティな内外装

ボディカラーは、サイレントブラック、レーザーレッド、マットグレーの3色を基本に、コントラストの効いたルーフを採用した。19インチのアルミホイールの隙間から、赤いブレーキキャリパーが見えるようにした。強い視覚的コントラストでドライビングダイナミクスを表現しているという。

新デザインのボンネットには、フロントの両側にウィンドブレードエアカーテンが付く。ブラバスがデザインしたフロントバンパー、サイドスカート、リアバンパーを装備している。

インテリア全体に、ブラバス専用のブラックカラースキームを採用した。シートのヘッドレストには、BRABUSのロゴが入る。ステアリングホイールには、蓄光効果のあるBRABUSのロゴを配した。このステアリングホイールは、アルカンターラとレザーでスポーティな雰囲気を演出している。半透明のソフトサンバイザーを採用しており、光のまぶしさを効果的に抑えるだけでなく、運転中の視界の確保を支援する。マイクロファイバーを使ったスポーツシートは、赤いステッチとシートベルトを備えた対照的な配色が特徴だ。金属製ペダルも装備されている。

スマート#1 ブラバススマート#1 ブラバス

◆BRABUSモードでは前後のモーターがフルパワーを発揮

サスペンションはフロントにマクファーソンストラット、リアに5リンクを採用した。一部の設計を見直すことによって、前後の重量バランスは 50対50としている。「スマートインテリジェント4WD」と呼ばれる電動4WDシステムは、走行モードに応じて、後輪駆動、パートタイム4WD、フルタイム 4WDの3種類に切り替わる。 走行モードは、エコ、コンフォート、スポーツ、BRABUSの4種類だ。

このうち、エコモードは、航続に配慮して、後輪駆動になる。コンフォートモードは、パートタイム4WDで走行する。スポーツモードでは、フルタイム4WDとなる。 BRABUSモードでは、フロントとリアのモーターがフルパワーを発揮し、スーパーカーレベルの走行体験を可能にしているという。

「スマートオリジナル」のサウンドと、「クラシック」など2つのテーマを含む2種類の走行サウンドを発生できる。中でも、スマートオリジナルのアナログサウンドは、内燃エンジン搭載の従来型スマートBRABUSから音をサンプリングして、パワフルなエンジンにインスパイアされたサウンドを追求しているという。

《森脇稔》

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