トラブル対策にロードサービスを利用する ~Weeklyメンテナンス~

トラブル対策にロードサービスを利用する ~Weeklyメンテナンス~
トラブル対策にロードサービスを利用する ~Weeklyメンテナンス~全 1 枚

普段から気をつけてメンテナンスを実施していても、避けられない不意のトラブルがある。今回は少し趣向を変えて、思わぬトラブルの際に頼りになるロードサービスについて紹介しよう。

ドライブ先で思わぬトラブルに見舞われて、楽しいはずの旅のスケジュールがすべてリセットされてしまうなんてことがある。しかも、高速道路上や人里離れた地域でのトラブルだと、救援を呼ぶのも難しく心細いことだろう。免許歴が浅かったり、初めてのトラブルだとなおさら対処法がわからず慌ててしまうことになるだろう。

そんな時に頼りになるのがロードサービスだ。レッカー移動や応急処置などクルマのトラブル対策をまとめて面倒見てくれるサービスのことで、万が一の際を想定してクルマに乗るなら契約しておきたい。もっとも代表的なロードサービスはJAFだろう。全国各地に拠点があり、応急処置からレッカー移動まで対応してくれる。

また、多くの自動車保険にはロードサービスが付帯している。自分が契約している自動車保険の保険証書を見てロードサービス付帯の項目があれば、契約している自動車保険でトラブル時の救援を頼むことができる。自動車保険は事故の時に使うものだと思っているドライバーもいるだろうが、お出かけ前に一度契約書を見てロードサービスの付帯や利用できる範囲などを確認しておくと良いだろう(レッカー移動や代車の手配が含まれているケースもある)。

ところでロードサービスが出動する項目としては、どんなトラブルが多いのだろう? JAFでは出動理由の上位をランキングにして発表してるのでチェックしてみた。1位はバッテリー上がり。なんと出動回数全体の4割以上を占めている。2位はタイヤのパンクやバースト、エア圧の不足など、3位は落輪・落ち込と言った項目が並ぶ。また高速道路特有のトラブルとしては燃料切れが2位になっているのが目立つ。これらのトラブルを見て愛車のメンテナンスに反映させられればトラブルは減らすことができると考えられる。

もっとも出動回数が多いバッテリーのトラブル。これは近年のバッテリーが大きな前触れも無く突然寿命を迎えるライフサイクルに起因している場合が多い。自宅から出発してドライブ先に向かう際には快調にエンジン始動して走行していた愛車が、現地でクルマ停めて次に始動する際に突然のようにセルスターターが動かなくなることもある。そんな時にロードサービスは心強い。バッテリーのジャンピングをする装置を携行して故障した愛車に急行してくれる。多くの場合はこの応急処置でエンジン始動が可能になるだろう。ただし、上がってしまったバッテリーは能力が大きく低下していることが多いので補充電または交換が必須。可能であれば近くのカー用品店や自動車修理工場に持ち込んでバッテリー交換をしておくのがもっとも安心な選択肢となるだろう。

普段からバッテリーの能力低下を専用のテスターを使ってチェックしておけばバッテリーの交換時期もある程度予測できるので、トラブルを未然に防ぐこともできるだろう。ところでエンジン始動が怪しくなったりヘッドライトが暗くなるなどのバッテリー劣化の現象は近年のバッテリーでは起こりにくいが、仮に起きている場合はほとんどの場合が交換時期と判断できる。定期的にディーラーやカー用品店に行ってバッテリーのチェックを実施するのもトラブル対策には有効な手段と言えるだろう。

さらにタイヤのバーストも日頃のメンテナンスである程度防ぐことができる。ひとつは空気圧の管理だ。ガソリンを給油する際にはタイヤの空気圧を常にチェックする習慣を付けておけば、安定した空気圧管理が可能だ。指定された空気圧が常にキープされていると偏摩耗やタイヤトラブルを防ぐ可能性も高くなる。その結果、連続走行でタイヤに負担が掛かった際のバーストも未然に防げる可能性が高くなるのだ。空気圧の管理は最も簡単なメンテナンスでなおかつ効果的なのでぜひ実行しておこう。

その他、ロードサービスの応急処理にはカギ開け、脱輪の引き上げ、灯火類のバルブ交換、ヒューズ交換、オイル漏れ対策やオイル補充などが項目が含まれているケースもある。さらに多くの場合はロードサービスは24時間365日対応なので、夜中に起こってしまったトラブルにも応急処置に駆けつけてくれる。クルマの不意なトラブルにも慌てること無く、契約しているJAFや自動車保険のロードサービスを利用して、安心&快適なドライブを続けよう。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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