日産のピックアップトラック、『フロンティア』に2023年型…米国発売

2種類のパッケージを新設定

3.8リットル V6エンジンは最大出力310ps

各種情報を映し出す7.0インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイ

日産 フロンティア の2023年モデル
日産 フロンティア の2023年モデル全 10 枚

日産自動車の米国部門の北米日産は9月29日、ピックアップトラック『フロンティア』(Nissan Frontier)の2023年モデルを発売した。現地ベース価格は、2万9190ドル(約425万円)と発表されている。

◆2種類のパッケージを新設定

フロンティアは、日産のミッドサイズピックアップトラックだ。2021年9月に米国で発売された現行型は、米国市場で日産が60年以上もの間培ってきたピックアップトラックの経験を生かし、パワーや性能だけでなく実用性や操縦安定性、最新のテクノロジーを兼ね備え、仕事とアドベンチャーのどちらにも活躍するモデルとして開発された。

現行型の米国発売から1年を経て、2023年モデルが発表された。「ミッドナイト・エディション・パッケージ」が 「SV」クルーキャブで利用可能になり、17インチのブラックアアルミホイールが装着される。ドアミラー、ロアバンパー、フロントグリルもブラック仕上げ。室内には、ヘッドライナーを備えた黒いインテリアアクセントが添えられている。

さらに、SVクルーキャブのロングホイールベースモデルには、「SVコンビニエンス・パッケージ」が標準装備された。ヒーター付きレザーステアリングホイール、ヒーター付きフロントシート、スプレーインベッドライナー、荷台照明などをセットした。オフロード仕様の「PRO-X」と 「PRO-4X」 にはワイヤレスの「Apple CarPlay」を追加している。

◆3.8リットル V6エンジンは最大出力310ps

日産 フロンティア の2023年モデル日産 フロンティア の2023年モデル

パワートレインは、最大出力310psを生み出す直噴3.8リットル V型6気筒ガソリンエンジンだ。トランスミッションは、9速ATを組み合わせる。このトランスミッションは、ロックアップ領域の拡大、レスポンスの高い電動油圧システム、長いインプットシャフトを採用することで、素早くダイレクトなシフトレスポンスを追求した。

サスペンションは、オンロード、オフロードで乗り心地とハンドリングを追求した。油圧キャブマウントが、走行時のキャビンの振動を80%低減する。クラスでは唯一となるウレタン製のバンプラバーによってダンピングを制御する。大径フロントスタビライザーとリアスタビライザーが、車体のロールを軽減しトラクションを向上させる、と自負する。

4WDモデルは、2WD/4HI/4LOモードを備えた電子制御のパートタイム式のシフトオンザフライ4WDシステムを搭載する。また4輪リミテッドスリップ制御によって、滑りやすい路面でもトラクションを確保した。2WDモデルも含めた全車に「ヒルスタートアシスト」を標準装備するとともに、4WDモデルは「ヒルディセントコントロール」も標準装備している。

◆各種情報を映し出す7.0インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイ

日産 フロンティア の2023年モデル日産 フロンティア の2023年モデル

インテリアは、実用的かつモダンな雰囲気を追求した。各種情報を映し出す7.0インチのアドバンスドドライブアシストディスプレイは、走行する場所を問わず、ドライブをサポートする。

センタークラスターは、シンプルで直感的な操作ができるよう、ドライバーや乗員にとって使いやすいデザインとした。遮音材の追加やフロントドアの遮音ガラスによって、車内に入り込むノイズを低減。疲労感を軽減させる「ゼログラビティシート」によって、快適に長距離ドライブを楽しむことができるという。

日産の米国向けモデルでは初となるオフロードモードを備えた「日産インテリジェントアラウンドビューモニター」を搭載する。オフロードモードは「4LO」を選択して低車速で走る際に、車外に設置された4台のカメラ映像によって上空から車を見下ろしているかのような映像をディスプレイに映し出し、オフロード走行を支援している。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ワゴンは“古くて新しい”…今、面白い車とは?
  2. ゴミ回収箱に人が入ることは予見不能
  3. 「戻せばOK」は通用しない! 現代チューニングの合法ルールとは~カスタムHOW TO~
  4. ホンダ『モンキー』イベントに過去最高の550台超が集結!「自腹」でも続ける「二輪文化継承」への思い
  5. ハーレーダビッドソン、横浜で交通安全パレード開催へ 先頭ライダーは魔裟斗
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. AI導入の現状と未来、開発にどう活かすか? エンジニアの声は?…TE Connectivityの独自リポートから見えてきたもの
  2. トヨタ「GRファクトリー」の意味…モータースポーツのクルマづくりを生産現場で実現【池田直渡の着眼大局】
  3. 住友ゴム、タイヤ製造に水素活用…年間1000トンのCO2削減へ
  4. EVシフトの大減速、COP消滅の危機…2024年を振り返りこの先を考える 【池田直渡の着眼大局】
  5. 【学生向け】人とくるまのテクノロジー展 2025 学生向けブース訪問ツアーを開催…トヨタ、ホンダ、矢崎総業、マーレのブースを訪問
ランキングをもっと見る