日産のSUV「パスファインダー」オフロード仕様が女性だけのラリー出走

米国の砂漠地帯2500kmをGPS機器なしで走破

サスペンションはオフロードチューン

最大出力295hpの3.5リットルV6搭載

日産 パスファインダー の「ロッククリーク」
日産 パスファインダー の「ロッククリーク」全 7 枚

日産自動車の米国部門は10月5日、中型SUV『パスファインダー』のオフロード仕様「ロッククリーク」が10月6~15日、米国で開催される女性だけが参加できるラリー「Rebelle Rally」に出走すると発表した。

写真:日産 パスファインダー の「ロッククリーク」

◆米国の砂漠地帯2500kmをGPS機器なしで走破

Rebelle Rallyは、米国のネバダとカリフォルニアの両州にまたがる砂漠地帯2500kmを走破する予定だ。同ラリーでは、電子機器の使用を禁止している。スマートフォンやタブレット端末、パソコン、GPSは使えない。参加者は地図と方位計を頼りに、コースに設けられた複数のチェックポイントを通過することが求められる。

2016年に開始された同ラリーには、「4×4」とクロスオーバー車の「X-Cross」の2つのクラスがある。2020年からは電動車も出走可能となり、EVやハイブリッド車、PHEVが参加できる。

初代パスファインダーは、1986年にデビューした。『テラノ』の北米・中東向け仕様が名乗った。現行型は5世代目モデルで、米国市場ではミドルクラスのSUVに属する。

◆サスペンションはオフロードチューン

パスファインダーのオフロード仕様のロッククリークでは、最大8インチの車高アップが可能なオフロードチューンドサスペンション、オールテレーンタイヤ、18インチのビードロックスタイルホイール、ルーフラックなどを装備している。

パイプ状のルーフラックは、最大およそ100kgの耐荷重性能を備える。フロントには、ダーク化された専用「Vモーショングリル」とメッシュインサートを備えた専用グリル&バンパーが装備された。サイドとリアには、ロッククリークの専用エンブレムが配される。

インテリアは、ロッククリークの刺繍が施された専用レザーレット+ファブリックシートをはじめ、 シート、ステアリングホイール、インストルメントパネル、センターコンソール、ドアパネルには、オレンジ色のコントラストステッチがあしらわれた。オフロードモード付きのインテリジェントアラウンドビューモニターを標準装備している。その他の標準装備には、牽引ヒッチレシーバー&ハーネス、2列目キャプテンシート、LEDフォグランプがある。ボディカラーは、 6種類のモノトーンと4種類のツートーンから選択できる。

◆最大出力295hpの 3.5リットルV6搭載

ロッククリークのパワートレインには、他のグレード同様、直噴3.5リットルV型6気筒ガソリンエンジンを搭載する。ただし、専用のチューニングが施されており、最大出力は284hpから295hpへ11hp、最大トルクは35.8kgmから37.3kgmへ、1.5kgm引き上げられた。これは、プレミアムガソリンを使用する場合の燃料噴射のマッピングが変更されたためだ。トランスミッションは、9速ATを組み合わせた。

駆動方式は4WDのみで、7種類のモードを選択できるドライブ&テレインモードセレクターを備えたインテリジェント4WDを搭載する。ダイレクトカップリング式の4WDシステムは、油圧でクラッチを制御することによりパワーを伝達し、トラクションが低いシーンでも4輪の駆動力をしっかりと路面に伝えるという。最大牽引性能は2700kgとした。

走行モードは、ノーマル、スポーツ、エコ、スノー、サンド、マッド/ラット、トーイングから選択できる。モードを切り替えると、ポップアップ通知でメーターに表示される。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 日産『エクストレイル』e-POWER が走行不能に!…土曜ニュースランキング
  2. レクサス『ES』新型にも「Fスポーツ」設定か...これが市販型デザインだ!
  3. Z32ファン感涙、レトロ感あふれる『フェアレディZ』が話題…9月の新型車記事ベスト5
  4. 日産『エクストレイル』e-POWERの9197台でリコール…発電停止と走行不能のおそれ
  5. 「ヤリクロ超えたのでは?」スズキ『クロスビー』のフルモデルチェンジ級進化に「最近スズキすげぇな」などSNS興奮
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る