ルノーの新型SUV『オーストラル』、全車ハイブリッド…パリモーターショー2022に出展へ

『カジャー』後継のCセグメントSUV

L字型のデジタルディスプレイ「OpenR」

ガソリンハイブリッドのみをラインナップ

ルノー・オーストラル
ルノー・オーストラル全 10 枚

ルノーは10月11日、新型SUV『オーストラル』(Renault Austral)を10月17日、フランスで開幕するパリモーターショー2022に出展すると発表した。

◆『カジャー』後継のCセグメントSUV

ルノー・オーストラルルノー・オーストラル

オーストラルは、『カジャー』の後継となるCセグメントSUVだ。オーストラルのデザインは、ショルダーラインをより筋肉質にすることに重点を置いている。シャープでアスレチック、そしてモダンなオーストラルは、アジャイルかつタフな印象を与えるプロポーションを目指しているという。また、ホイールアーチの上側を横切る線は、新たな塊感を生み出すという。オーストラルの力強くダイナミックなラインは、ルノーの新しいデザイン言語「SENSUAL TECH」を反映したもの、と自負する。

オーストラルのデザインの特徴のひとつが、下半身に沿って走る明確な折り目だ。車両の前方に角度をつけることにより、シルエットのダイナミックさを強調することを狙う。横から見ると、オーストラルは静止している時でも動的で、前方に跳ね上がっているように見えるという。

オーストラルの新技術は、ヘッドライトとテールランプにも組み込まれている。フロントには、目を引くヘッドランプとグリルがレイアウトされる。『メガーヌE-TECHエレクトリック』に初採用されたマイクロオプティックテクノロジーによるLEDテールライトが、オーストラルにも拡大展開される。マイクロオプティックテクノロジーは、プレキシガラスを使用しており、プレキシガラスの表面と内側に直接、線とパターンが刻まれた。LEDテールライトが点灯すると、刻まれた線が透き通るように輝き、すぐに識別できる外観を演出するという。また、2つの大きなC字型のテールライトは、エンブレムと一体でデザインされている。

◆L字型のデジタルディスプレイ「OpenR」

ルノー・オーストラルルノー・オーストラル

ダッシュボードには、2つのスクリーンで構成されるL字型のデジタルディスプレイ「OpenR」をレイアウトする。縦長の12インチスクリーンは、ダッシュボード中央に配置された。ドライバーの正面には、12.3インチのディスプレイが組み込まれる。

2つの画面の大きさは、合計で24.3インチ(774平方cm)に及ぶ。表示領域を最大化し、特別な没入型体験を実現するのが狙いだ。ルノーによると、市場で最大のスクリーンのひとつになるという。

ダッシュボードには、高度なマイクロブラインド技術を導入した反射防止コーティングによって、バイザーを廃した。ダッシュボードのスクリーンには反射防止コーティングが施され、コンピューターのプライバシースクリーンと同じマイクロブラインドテクノロジーを採用した。これにより、メーターを日光から保護するバイザーを不要にしている。

◆ガソリンハイブリッドのみをラインナップ

パワートレインは、ガソリンハイブリッドのみをラインナップする。パワートレインは、最新世代の「E-TECH」ハイブリッド、12Vマイルドハイブリッドテクノロジーを備えた直噴1.3リットル直列4気筒ガソリンターボ「TCe」エンジン(最大出力140hpまたは160hp)、48Vマイルドハイブリッド技術を備えた1.2リットル直列3気筒ガソリンターボTCeエンジン(最大出力130hp)の3種類で構成される。

このうち、最新世代のE-TECHハイブリッドは、1.2リットル直列3気筒ガソリンターボエンジンに電気モーターを組み合わせ、システム全体で160hpまたは200hpのパワーを引き出す。ドッグクラッチ式トランスミッションを採用した。

バッテリーは蓄電容量2kWhのリチウムイオンだ。バッテリーの電圧は、従来の240Vから400Vに引き上げられた。発進時は常にモーターのみを使う。この効果もあって、欧州仕様車の燃費は最も優れる仕様で21.7km/リットル、CO2排出量は104g/km、としている。

《森脇稔》

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