オールジャンルの曲に対応…メルセデスベンツML[インストール・レビュー]

メルセデスベンツML
メルセデスベンツML全 11 枚

メルセデスの『Mクラス』に対してハイエンドなスピーカーを投入した平田さん。DSPアンプでドライブ&調整を実施するなど、システムはシンプルでスマートなものとしたのも特徴。北海道のAUDIO.VISUAL.SECURITY FISTが高音質システムを作り上げた。

◆テーゼスの個性的なツイーターを
ドアミラー裏にスマートにインストール

フロントスピーカーに選んだのはオーディオソンのフラッグシップモデルであるテーゼス。ツイーターをドアミラー裏にセットする。フロントスピーカーに選んだのはオーディオソンのフラッグシップモデルであるテーゼス。ツイーターをドアミラー裏にセットする。
テーゼスのツイーター「TH1.5 Violino」をドアミラー裏にマウントパネルをワンオフしてインストール。コクピット回りの注目点だ。テーゼスのツイーター「TH1.5 Violino」をドアミラー裏にマウントパネルをワンオフしてインストール。コクピット回りの注目点だ。ツイーター形状をピッタリ収める構造のマウント部。純正内装に溶け込むデザイン性も含めてスマートで美しい仕上がり。ツイーター形状をピッタリ収める構造のマウント部。純正内装に溶け込むデザイン性も含めてスマートで美しい仕上がり。

メルセデスベンツMクラスに対してオールジャンルの曲に対応できるサウンド作りを込めたのがこのオーディオシステムだ。オーナーはJ-POPを中心にさまざまな曲を車内で楽しむため、そのいずれにも対応するオーディオを製作ショップであるフィストにオーダーしたのがシステムアップのスタートとなった。

まず最初にシステムの根幹であるフロントスピーカーとして選んだのはオーディソンのハイエンドシリーズであるテーゼス。ツイーターにTH1.5 Violino、ミッドバスにTH6.5 Saxを用いた2ウェイ構成を構築した。このスピーカーの持つポテンシャルを存分に引き出すのがこのクルマのひとつのテーマになっている。

取り付け面でのオーナーのお気に入りポイントとなっているのがツイーターのインストールだ。ドラミラー裏にマウントをワンオフしてテーゼスのツイーター(TH1.5 Violino)をスマートに取り付けている。TH1.5 Violinoの印象的なグリルデザインや38mmのドーム振動板を見せるインストールがアピール度満点だ。コクピット回りのデザイン上のアイキャッチにもなっている。同時にスピーカーロケーションの面でも最適ポイントを探った取り付けとなっている。

◆DSPアンプでハイエンドスピーカーをドライブ
音源に純正オーディオを用いるシンプルシステム

コクピットでオーディオカーを思わせる部分はドアミラー裏のツイーターのみ。シンプルな取り付けで内装イメージは純正のまま。コクピットでオーディオカーを思わせる部分はドアミラー裏のツイーターのみ。シンプルな取り付けで内装イメージは純正のまま。テーゼスのミッドバスである「TH6.5 Sax」はドアの純正位置にインナー取り付けされている。普段使いを考慮したシンプル設置だ。テーゼスのミッドバスである「TH6.5 Sax」はドアの純正位置にインナー取り付けされている。普段使いを考慮したシンプル設置だ。オーディオソースには純正オーディオを用いているのもこのクルマの特徴。ハイレベル出力をDSPアンプに入力するシステムとした。オーディオソースには純正オーディオを用いているのもこのクルマの特徴。ハイレベル出力をDSPアンプに入力するシステムとした。シート下に設置できるコンパクトなDSPアンプ。オーディソンのAPF 8.9bitがハイエンドスピーカーをコントロールしてる。シート下に設置できるコンパクトなDSPアンプ。オーディソンのAPF 8.9bitがハイエンドスピーカーをコントロールしてる。

テーゼスの165mmミッドバスである「TH6.5 Sax」はドアの純正位置にインナー取り付けされている。ドア回りはまったくの純正で、普段使いを考慮したシンプルな作り。もちろんサウンド面はハイエンドスピーカーの採用に加えて入念なDSP調整を施していることからオーナーも満足な仕上がりとなっている。大人のシステム&インストールを実践している好例と言えるだろう。

そんなスピーカー群をドライブしているのはスピーカーと同じくオーディソンのDSPアンプであるAP F8.9 bit。このサイズのDSPアンプとしてはパワフルな85W×8チャンネルの内蔵アンプを備え、スピーカーのポテンシャルを引き出すのにも十分なユニット。コンパクトなボディなので助手席のシート下に収められるのも魅力だろう。省スペースでの取り付けを考えるユーザーには注目の手法だ。

さらに音楽ソースは純正オーディオをそのまま利用している。DSPアンプへはハイレベルインプットしているため、いたってシンプルなシステム構成としている点もライトなシステムデザインで高音質を狙うユーザーには絶好の構成となっている。

◆メーカー製の薄型ウーファーボックスで
ラゲッジを占有せずに低音増強をこなす

ラゲッジのサイズにピッタリ収まっているオーディソンのサブウーファーボックスであるAPBX G7。ラゲッジのサイズにピッタリ収まっているオーディソンのサブウーファーボックスであるAPBX G7。薄型ボックスはバスレフ構造になっているのが見える。メーカー製ボックスはユニットの特性を生かした作りになっている。薄型ボックスはバスレフ構造になっているのが見える。メーカー製ボックスはユニットの特性を生かした作りになっている。サブウーファーユニットには10インチサイズを設定している。余裕のある低音再生で帯域バランスを整えている。サブウーファーユニットには10インチサイズを設定している。余裕のある低音再生で帯域バランスを整えている。

サブウーファーには10インチユニットをオーディオソン製のボックスにセットしたモデルであるAPBX G7を用いている。長方形で薄型のボックスはラゲッジへの設置を前提に設計されたもの。Mクラスのラゲッジにピタリと収まるサイズなのもセレクトの理由となった。バスレフ構造でしっかりと低音を引き出す点でも魅力のチョイスとなった。ラゲッジを大きくスポイルしない取り付けもオーナーが狙ったポイントでもある。

ハイエンドなフロントスピーカーを手軽なDSPアンプを使ってドライブ、しかも純正オーディオをヘッドユニットに用いてシステムデザインするというシンプルなシステムを構築したこのクルマ。最上級の音は欲しいがシステムがヘビーになるのは避けたい、そんなニーズを持ったユーザーにもすんなり受け入れることが出来るシステムになっている。ただしツイーター取り付けの加工など、随所にオーディオカーとしてのこだわりをちりばめているのも製作ショップであるフィストならでは。気負うこと無く車内で快適に良い音を楽しむための仕様がこうしてでき上がった。

土田康弘|ライター
デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。

《土田康弘》

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