フランスの珍車や名車が500台…フレンチブルーミーティング2022 オリジン

フレンチブルーミーティングオリジン
フレンチブルーミーティングオリジン全 16 枚

フレンチブルーミーティングオリジンが10月16日、車山高原(長野県茅野市車山高原)において開催された。主催はフレンチブルーミーティング実行委員会。

[写真(全16枚):フレンチブルーミーティング2022 オリジン]

36回目を迎えるフレンチブルーミーティング(以下FBM)。今年は15日と16日の2日間にわたって、ラグーナテンボス内ラグナシア(愛知県蒲郡市)で行われた“FBM in ラグナシア”と、16日のみのFBMオリジン(車山高原)の2会場での開催となった。

第1回から車山高原で開催を続けてきたFBM。初回は数十台のフランス車でスタートしたものの、徐々に認知度も高まり、近年では3000台を超えるほどのフランス車が集まる規模に成長した。しかし、メイン会場となるグラウンドが使用できなくなったことから、2022年は蒲郡での開催を決定。一方で参加者たちから、これまで通り車山で開催できないか、との要望があり、また、コロナ禍によって車山高原のペンションなどの方々が困っていることなどを受け、主催者と車山高原の協力者の方々との間で協議した結果、参加台数有500台限定とし、規模縮小での開催となったのだ。オンラインでの申し込みは2日間で予約終了という人気で、予約できなかった人たちの一部は、会場近くのペンションに前日に宿泊し、徒歩で会場に入る人たちも多かったようだ。従って、車山高原の人出は例年とそれほど変わらなかった印象であった。

当日は朝から快晴で昼間は汗ばむほど。中にはTシャツ1枚で会場を散策する参加者もちらほらいるくらい暖かな1日で、そこに三々五々参加車両が集まってきた。それぞれ駐車スペースが決められており、色分けされた駐車票を目印に誘導員の的確な指示のもと駐車場所へ。従って、止まっているクルマは車種はバラバラで、思わぬところで珍しいクルマを発見できたりする。だからこそ会場を周る楽しみにもつながっているのだ。今回も初代ルノー『5』のセダンで、スペインで生産された『7』や、ダチア『ロガン』などのほか、シトロエン『SM』やプジョー『504』の姿も見られ、様々なフランスの名車(迷車?)たちを楽しむことができた。

さて、1987年秋に初めて開催されて以降、36回目を数えたFBM。いまでいうオフ会のような集まりは、当時ではほとんど行われていなかったことを考えると、FBMはそういったものの原点といってもいいかもしれない。そして、この地でFBMが開催できた大きな理由は、地元の協力が非常に大きい。現場の清掃から、草刈り、整地、そして駐車スペースの白線引きまで全て準備し、当日は車両誘導なども警備員らとともに行う労力は並大抵のことではなく、頭が下がる思いだ。そういった助力があるからこそ、ここまで続けてこれたことを忘れてはいけない。そして、来年以降もこの地で開催できることを願わずにはいられない1日だった。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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