新型Zが強烈シャコタンに!326POWERの手掛ける“最速”カスタムの秘密とは

日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場
日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場全 22 枚

この新型フェアレディZ、日本最速ではないだろうか。といっても走りのことではない。まだまだデリバリーが進んでいない7代目の日産『フェアレディZ』に、ここまでガッツリ手を入れたカスタムカーは、今のところ他にないんじゃないだろうかという話である。

10月16日に東京都お台場で4年ぶりに開催された、SNJことスタンスネイション・ジャパン東京2022は、スタンス系と呼ばれるジャンルのカスタムカーにとってスペシャルな祭典。秋空の下、車体が着地しそうなシャコタンと鬼キャンこと強烈なハの字のスタイルをバッチリ決めたクルマが、1000台ほどもズラリと並ぶ圧巻の光景だった。そのなかでも、ひときわ注目を集めていたのがこのRZ34、すなわち新型フェアレディZだ。

326POWER渾身のシャコタンメイクが炸裂!新型Zが着地、アウトリップ仕様に

日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場

製作・出展を行ったのは「326POWER」。同社の車高調サスペンションキットのチャクリキダンパーなどで、カスタムカー界隈ではその名を知られた広島のショップだ。SNJに向けて準備を進めてきたこのデモカー、同ショップのホームページでは「間に合うかっ!」とされていたが、きっちり間に合わせて仕上げてきたのは、さすが実力派の有名ショップといえるだろう。

日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場

エアロパーツは、フロントリップやサイドとリアのフラップを新規に用意し、リアには汎用パーツとして販売している満力ウイングを、ステーを加工して装着。エキゾーストのテールパイプも製作した。ホイールは、同ショップが展開するブランド、ヤバKINGのゴースト・ブチスポーク。ホイールサイズは11Jインセットがマイナス17(4本通し)という超ワイドリムに引っ張りでタイヤを組み、リムのエッジをフェンダーからはみ出させた、アウトリップと呼ばれるセッティングが施されている。マットブラックのカラーリングは、通常ラインナップにはないカスタムペイント。派手な色彩や凝ったパターンのクルマが数多く並ぶ会場にあって、ボディも足元も漆黒にまとめたコーディネートは、むしろ圧倒的な存在感を放っていた。

日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場

足回りはフロントのナックルやアッパーアームなどを全面的に加工し、リアは番長コントロールこと調整式のアームと、ワンオフのアッパーアームが入っているという。これに326POWERの看板商品であるチャクリキダンパーと、カップマンと銘打ったエアリフトシステムを入れており、もちろん実走可能に仕上げられている。

日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場

短期間でのカスタマイズが成功した一因には、新型Zの成り立ちが挙げられる。このRZ34はZ34をベースに開発されているため、既存モデルでのノウハウを活かしてパーツ開発や車両製作を進めることができたのだ。とはいえ、デリバリー開始時期を考えれば、ベース車を手に入れてからカスタムに着手して完成させ、僅か3日程度の作業時間でイベント展示を果たしたショップスタッフの苦労は想像に難くない。

1000台以上のエントリーから最優秀アワードを獲得!今後の市販化に期待が高まる

日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場日産 フェアレディZ 新型(326POWER) / SNJお台場

RZ34こと新型フェアレディZの受注停止や納車長期化は、日産自らが発表したこともあり、世に広く知られるところとなっている。さすがに来場者もそれは熟知しているようで、このクルマの周囲には人だかりが絶えなかった。そして、会場内での投票で選ばれた最優秀デモカーに与えられるピープルズ・チョイス・デモ・アワードを獲得。車種セレクトから車高の低さ、そして完成度を総合的に考えれば、これは納得の受賞といえるだろう。

現時点ではまだ開発段階だが、エクステリアも足回りも商品化に向けて進行中とのこと。さらにローダウンしても路面に接触しにくいマフラーの製作も進んでいるという。エアロと車高調のみで楽しむもよし、このデモカーのように気合の入った1台に仕立てるもよし。新型Zのカスタムから目が離せない。

《関耕一郎》

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