“スタンス”を極めたカスタムカーが1000台集まる! ホットウィール レジェンドツアーも同時開催【SNJお台場】

スタンスネイション・ジャパン東京2022
スタンスネイション・ジャパン東京2022全 44 枚

スタンス系というカスタムをご存知だろうか。車高を思い切り下げ、タイヤとホイールをフェンダーとツライチにセットするなど、その名の通りスタンスつまり足元の構えをバッチリ決めるスタイルだ。

【画像全44枚】

このスタイル系の最大の祭典とも言えるイベントが、SNJことスタンスネイション・ジャパン東京2022(SNJお台場)である。10月16日に東京で開催されたSNJは、お台場エリアで4年ぶりの開催とあって大盛況。開場の数時間前、会場へ近づくにつれ地面スレスレまでローダウンし、ハッキリとハの字を描くほどネガティブキャンバーをつけた鬼キャン車両との遭遇率が増加。来場者用駐車場は入口までカスタムカーが長蛇の列を成し、まるでここがイベントの現場ではないかと思えるほどだ。

◆日本一のシャコタンメイクを極めるべく、全国から1000台のカスタムカーが大集合

しかし、会場にはそこまでの道のりでカスタムカーに慣れはじめていた目を圧倒する光景が広がっていた。広大な特設会場には、自走してきた車両が多いとは思えないほどスタンスが決まり、エクステリアに華やかなペイントと豪快なモディファイを施した車両が、ところ狭しと並んでいたのだ。

それもそのはず。展示されるのは、事前エントリーした中でも審査をクリアした選りすぐりのカスタムカーが揃っているからだ。展示スペースは約1,000台分用意され、おおまかに見て回るだけでも1時間ほどを要した。ナンバープレートを観察すると、開催地である東京の近郊だけではなく、日本全国からこの地を訪れていることがわかる。国内トップレベルのスタンス系カスタムカーが、ここには集結していたのである。

これだけの台数が揃うと、車種のバリエーションも比較的新しいスポーツカーやセダンを中心に、コンパクトカーやヴィンテージモデル、海外のスーパースポーツまでじつに豊富。初代マツダ・キャロルがいるかと思えば、その向こうにはフェラーリの姿が見える、といった具合で、そのどれもがスキのないカスタマイズを施されているのだから、1台1台じっくり見ていたら日が暮れてしまいそう。

さらに、ショップやパーツメーカーのブースにも、魅力的なデモカーが並ぶ。最新の日産フェアレディZをいち早くカスタムしたもの、顔をハコスカそっくりに替えてしまうキットを装着したサニートラック、フェラーリ/マクラーレン/アストンマーティンの揃い踏みなど、こちらも見逃せない展示を行っている。その上、車両以外にもステージではアーティストのパフォーマンスも繰り広げられ、ますます目移りしてしまった。

◆ホットウィール レジェンドツアーが同時開催! 愛車がホットウィールになるワクワク感

そんなブースの中で、ひときわ来場者の注目を集めていたのがミニカーブランドのホットウィールだ。先行販売アイテムなどが手に入る限定ショップや、非売品のグッズやミニカーが当たるくじ引きなどに長蛇の列ができていたが、一番の注目はホットウィール・レジェンドツアージャパンと銘打ったカスタムカーのコンテストだ。

2018年にアメリカではじまったレジェンドツアーは、対象に選ばれたカスタムカーをホットウィールで商品化するという、じつに夢のある大会。今年は世界15か国で開催され、日本大会は第2回となる。会場には書類選考を通過した8台の候補が展示され、来場者と審査員の投票、また事前に行われた子どもによる投票の結果を集計し、グランプリに選ばれた1台がアメリカで行われるセミファイナルに出場する流れとなっている。

このレジェンドツアージャパンの詳報は改めてお伝えするが、審査員を務めた各界の自動車好きによるトークセッションや、各車のオーナーによるプレゼンテーションの時間には、ブースは黒山の人だかり。1票を投じたクルマがホットウィールになるかもしれないとあって、来場者も熱気に満ちていた。

秋空の下、降り注ぐ季節外れの強い日差しにも負けないほど熱い盛り上がりの中で幕は降りても、搬出車両の出待ちが絶えず、カスタムカー好きのエネルギーをひしひしと感じたスタンスネイション・ジャパン東京2022。カスタマイズにわずかなりとも興味があれば、時間を忘れて楽しめること請け合いのイベントだった。

《関耕一郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  4. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  5. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る