新連載[カーオーディオ DIY講座]セパレート? コアキシャル? まずは使用スピーカーのタイプを決断!

「コアキシャルスピーカー」の一例(カロッツェリア・TS-F1740ll)。
「コアキシャルスピーカー」の一例(カロッツェリア・TS-F1740ll)。全 2 枚

カーオーディオ機器を自分で取り付けてみたいと思っているドライバー諸氏に向けて、それを実践するにあたっての勘どころを解説している当連載。まずは、スピーカー交換をテーマに話を進めている。今回も、製品選びのポイントを説明していく。

前回は、簡単取付がうたわれているモデルを選ぶべきであることを説明した。それに引き続いて今回は、スピーカーには構造的なタイプ違いがあることを解説していく。

構造的なタイプ違いとは、2つある。1つが「セパレートスピーカー」で、もう1つが「コアキシャルスピーカー」だ。どちらも左右それぞれのスピーカーが、高音を再生する「ツイーター」と中低音を再生する「ミッドウーファー」の2つで構成されているのだが、「セパレートスピーカー」はその2つが別体化されている。対して「コアキシャルスピーカー」は、それらが一体化されている。「ミッドウーファー」の同軸上に「ツイーター」が取り付けられているのだ。

なお交換がしやすいのはズバリ、「コアキシャルスピーカー」だ。これならば純正のドアスピーカーをこれに換えるだけで作業が終わる。配線作業も比較的に楽に行える。

対して「セパレートスピーカー」の方は、「ツイーター」と「ミッドウーファー」の両方を個別に取り付けなければならず、配線作業も複雑化しがちだ。

ただし、純正スピーカーが「セパレートタイプ」である場合には、交換するスピーカーにも同じく「セパレートスピーカー」を選んだ方が無難だ。というのも、「セパレートスピーカー」から「コアキシャルスピーカー」へと交換すると、「ツイーター」の取り付け位置が大きく変わる。結果、今までは高い位置から聴こえてきた高音がドアの足元から聴こえてくるので、サウンドステージが低い位置で展開されがちとなる。ゆえに、音楽の迫力や臨場感がグレードダウンしたように感じられる可能性がある。

ただし高音から低音までが左右それぞれ1箇所から聴こえてくるので、サウンドのまとまり感は高まる。そして先述したとおり、自分で取り付ける場合には作業がしやすい。

このようにそれぞれに利点と不利点があり、どちらが良いのは一概にはいえない。作業性と音のことを総合的に鑑みて、自分にとって向いている方をセレクトしよう。

今回は以上だ。次回以降もカーオーディオDIYの実践に役立つ情報を多角的にお届けしていく。お楽しみに。

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る