スペインの電動バイクメーカーが開発した4輪EVは交換式バッテリー…パリモーターショー2022

パリモーターショー2022:SILENCE 04
パリモーターショー2022:SILENCE 04全 9 枚

SILENCEはスペインの電動バイクメーカーだ。創業9年とすでに中堅どころに属する企業。パリモーターショー2022での展示は主力の電動バイクと小型EV。同社の特徴は専用の交換式バッテリー方式を採用しているところ。

◆個人向け電動バイクのベストセラー

2輪スクータータイプの『S01』は、モーター出力7kW。バッテリーは5.6kWhのパックをひとつ搭載する。航続距離は約133Kmという。このパックは脱着や移動をしやすいように、バッテリー本体にハンドルとホイールがついている。同社では「トロリータイプ」のバッテリーと呼んでいる。充電ボックスから取り出して、バイクや車両までは取っ手を持って「コロコロ」の要領で移動させる。ハンドルもホイールも折りたためるので、そのまま装着が可能だ。バッテリー本体にACチャージャーも内蔵しているので、専用の充電ボックスがなくても家のACコンセントでも充電可能だ。

S01は交換式バッテリーだが、シェアリング用途というよりは個人向けだという。EU圏では個人向け電動バイクのベストセラーだそうだ。バイク本体はおよそ4000ユーロからという。バッテリーは別だが、ひと月15ユーロから利用できる。

◆小型4輪EV『S04』

SILENCEはL7eカテゴリの小型4輪EVもだしている。『S04』も同社のバイクと同じバッテリーユニットを利用する。ただし、1台につき2個までバッテリーを搭載できる。最高速度は85km/h。航続距離は149Km。モーター出力は14kW。バイクのバッテリーと同じものを使うので、バイクを持っている人はバッテリーの共用が可能だ。S04はL7eカテゴリだが、コックピットは密閉型でエアコンやヒーターもオプションで装着可能だ。パーキングブレーキも電動であり、パワーウィンドウやBluetoothオーディオも内蔵している。

なお、S04には最高速度を押さえたL6カテゴリ(最高速度45km/h)のモデルも用意されている。

バイクも4輪もトロリータイプなので慣れると片手でバッテリーの着脱が可能だそうだ。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る