どうなる物流業界の「2024年問題」、カギは業界に根強く残るアナログ情報のデジタル化

ジオテクノロジーズが物流業界のデジタル化に向けてサービスを開始した「スグロジ」
ジオテクノロジーズが物流業界のデジタル化に向けてサービスを開始した「スグロジ」全 11 枚

ジオテクノロジーズは10月11日、自社開発したアプリを活用してトラックの配送効率を支援するクラウドサービス『スグロジ』を提供を開始した。業界に根強く残るアナログでの対応をデジタル化することで業務の効率化を進め、物流業界の「2024年問題」の課題解決が期待される。

鍵は物流業界に根強く残るアナログ情報のデジタル化にある

スグロジは納品方法や配送条件を記載した電子カルテを活用することで情報共有をしやすくし、車両サイズに基づいたルート案内を実現することによって無駄のない配送ルートの走行をもたらす。また、ドライバーの現在位置はリアルタイムで確認できるため、管理者側として業務管理もしやすくなる。これにより、大幅な業務の効率化を図れるようになることを最大の特徴としている。

実は今、物流業界は2024年に働き方改革関連法による「2024年問題」に直面している。これは配送の現場で働くトラックドライバーの働く環境を改善するための法律の施行に伴うものだが、実はこの問題は物流業界にとって重荷となっている事実もあるのだ。

というのも、日本全国6万2000社のトラック物流会社のうち99%が中小企業で、営業損益は平均で-0.4%(全日本トラック協会調べ)という苦しい経営状況にあるからだ。労働時間の短縮を進めれば、仕事量を減らすか、あるいは雇用を増やす必要に迫られるわけだが、ぎりぎりの状態で経営している現状ではそう簡単に対応できない。

そこで少しでも人件費を捻出するための策として考えられるのが配送効率の向上だ。この効率化が進めばそれは高騰が続く燃料費の節約にもつながり、ここで浮いた分を人件費に回すことができる可能性も生まれる。ただ、その実現には業務のデジタル化が欠かせないのも確かだ。

その一方で物流業界には配送先の納品方法や、配送のノウハウといった諸条件を手書きで受け渡しする長年の慣習が根強く残っている現状もある。会社同士の連絡にしてもFAXでやりとりする手法で実施されることがほとんどだという。これを一気にデジタル化するには、導入コストも考えればハードルが高すぎるというのが経営者の正直な思いのはずだ。

差し迫る物流業界における「2024年問題」。それをどう乗り切るか。そんな現状に低コストで対応できるのがスグロジというわけだ。


《会田肇》

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