救急車対応のランフラットタイヤ、ブリヂストンと消防研究センターが共同開発

パンク対応タイヤ装着救急車
パンク対応タイヤ装着救急車全 11 枚

ブリヂストン消防研究センターは10月24日、パンクしても走行可能な「救急車・指揮車用パンク対応タイヤ」を共同で研究開発し、社会実装可能な技術であることを確認したと発表した。

[写真:ノーマルタイヤ(走行不可能)]

救急車や災害現場で指揮活動を行う指揮車のタイヤは、これまで災害時等の荒れた路面でパンクした場合、タイヤが潰れて走行を続けることができなかった。しかし、今回研究開発したパンク対応タイヤは、サイド部分の補強等により空気圧がゼロになっても所定のスピードで一定距離を走行可能とする「ランフラットテクノロジー」を救急車等用に応用。パンク後でも一定程度の走行を続けることが可能となる。

ランフラットテクノロジー採用のタイヤは、これまで主に乗用車向けの偏平率が低いタイヤで実用化されていた。しかし、車両重量が重い救急車等に使用される偏平率が高いタイヤに既存のランフラットテクノロジーをそのまま採用するだけでは、タイヤがパンクした状態のたわみが大きく、高温となりタイヤが破壊されて走行が困難となる。

救急車等がパンクした場合、傷病者を病院搬送することやタイヤ交換を行える場所まで走行可能とすることを考慮し、時速40km、走行距離50kmを必要性能として設定した。その上で、最新のサイド補強ゴム技術やタイヤサイド部の冷却技術を採用するとともに、タイヤ形状、パターン、部材配置等の最適化を図ることで、パンクしても走行を続けることができる救急車・指揮車用パンク対応タイヤを開発した。


《纐纈敏也@DAYS》

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