デンソー、2つの次世代QRコードを発表…ITS世界会議2022

第28回ITS世界会議に出展したデンソー。デンソーは2つの次世代Qコードを発表した。
第28回ITS世界会議に出展したデンソー。デンソーは2つの次世代Qコードを発表した。全 11 枚

デンソーは、2022年9月18日から22日までロサンゼルス・コンベンションセンター(LACC)で開催された「第28回ITS世界会議」に出展した。2つの新たなQRコードを発表し、群衆行動をコントロールすることや中距離トラックドライバー向けソリューションなどを披露した。

◆高度化するQRコードの活用に対応

QRコードの発明者であるデンソーは、会場内にて2種類の次世代QRコードを発表した。

一つは異なった情報を含むQRコードを重ねることで、より多くの情報を得られる特徴を持つもの。これは材料のリストや調達情報、その他の関連するサプライチェーンデータなどの展開に役立つ。たとえば材料が循環するとその生い立ちに関する正確な情報が必要となるが、そういった時にもより多くの情報が書き込めるQRコードとして活用できる。

もう一つは肉眼では見えないものの、赤外線を当てることで、スマホにインストールされた専用アプリでのみ読み取れるようになる「透明QRコード」だ。いわば“隠しQRコード”とも呼ぶべき、新たな使い方を提案できる技術で、デザイン面でQRコードを掲載したくない場合や、セキュリティを重視した活用において役に立つ技術としている。

ブロックチェーン技術を活用したこの2つの発表についてデンソーまちづくり企画室情報トレーサビリティ開発N課長の村上貴一氏は、「自動車用バッテリー生産における二酸化炭素排出量のトレーサビリティを向上させ、サプライ チェーンにおける信頼と信頼性構築の支援に役立つ。また、同時に電気自動車の普及に伴う持続可能性の向上に貢献できる」と述べた。

◆群衆の動きを特典を与えることでコントロール

インセンティブを与えることで群衆の行動をコントロールできる新たなソリューションが「Comatte MaaS(コマッテ・マース)」だ。競技が終わった際は観客が一度に動き出すため、どうしても周辺は一時的に混雑しがちとなる。そこで観客にアプリを通してインセンティブを与えることで、その行動を控えてもらい、混雑を平準化することを目的とする。


《会田肇》

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