走行中にドアが開いた豊肥本線の重大インシデント…戸閉め装置の保安回路に誤結線

走行中にドアが開く車両障害が発生したJR九州のキハ125。
走行中にドアが開く車両障害が発生したJR九州のキハ125。全 5 枚

運輸安全委員会は11月4日、豊肥本線豊後荻~豊後竹田間で10月17日に発生した重大インシデントについて、これまでの調査で判明した情報を公表した。

【画像全5枚】

この重大インシデントは、豊後荻6時21分発4427D(キハ125形1両編成)で発生。終着駅の豊後竹田駅(大分県竹田市)に到着後、乗客から「走行中にドアの1か所が開いたり閉まったりしていた」という申告があり、運転状況記録装置を確認したところ、進行方向右側の後部ドアへ開く指令が出ていたことが判明したことから、「扉は開いていたものと推定される」とされていた。

その後、当該のキハ125を調査した結果、列車が3~5km/h以上で走行中に乗務員室のドア開閉スイッチの誤操作により、ドアが開閉しないようにする「戸閉め保安回路」の一部を構成している「継電器」(ある条件になった時に電気回路を開閉する電力装置)が動作しないことが判明。JR九州が保有する他のキハ125も調査したところ、26両中8両で同様の事象が確認され、電線が誤って結線されていたことが判明したという。

戸閉め保安回路に使われている継電器の搭載位置。戸閉め保安回路に使われている継電器の搭載位置。

運輸安全委員会では今回の公表内容が他の鉄道事業者でも生じている可能性があることから、国土交通省鉄道局へ情報提供しているが、「本重大インシデントと情報提供の内容との関係は現在調査中であり、本重大インシデントの原因等については、今後詳細な調査を行う予定です」としている。

豊肥本線で重大インシデントを起こしたキハ125の継電器結線状態。豊肥本線で重大インシデントを起こしたキハ125の継電器結線状態。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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