レクサス LX、日本にない「F SPORT ハンドリング」設定…2023年型は年内米国発売へ

装備を充実させた2023年モデル

「F SPORT ハンドリング」に専用スピンドルグリル

3.5リットルV6ツインターボは最大出力415ps

サスペンションと電動パワーステアリングをチューニング

レクサス LX の「F SPORT ハンドリング」(米国仕様)
レクサス LX の「F SPORT ハンドリング」(米国仕様)全 10 枚

レクサスの米国部門は11月9日、ブランド最上位SUV『LX』(Lexus LX)の2023年モデルを発表した。2022年内に米国市場で発売される予定だ。

写真:レクサス LX 600 の「F SPORT ハンドリング」

◆装備を充実させた2023年モデル

2023年モデルには、ヒーター付きステアリングホイールを標準装備した。最上位グレードの「ウルトラ・ラグジュアリー」には、寄木細工の繊細な美しさが特徴の「鷹羽(たかのは)」ウッドトリムを標準装備。内装色には、サンフレアが用意されている。

「F SPORT ハンドリング」グレードには、「ノリグリーンパール」のボディカラーをオプション設定した。リアシートエンターテインメントには、スクリーンカバーが追加されている。

◆「F SPORT ハンドリング」に専用スピンドルグリル

日本向けにはないF SPORT ハンドリングには、漆黒のクロームグリルフレームを備えた「Fメッシュ」デザインのスピンドルグリルが専用装備される。大型のスピンドルグリルは、「F SPORT」ならではの装飾を採用することにより、押し出し感を強調している。

足元には、新しい専用の22インチ鍛造アルミホイールを装備した。細いスポークデザインが特長で、スピンドルグリル同様、ブラックで仕上げられている。ボディカラーには、専用のウルトラホワイトとブラックオニキスが用意された。

インテリアには、ステアリングホイールとシフトレバーにテクスチャード加工の本革を採用し、見た目とグリップを向上させた。また、専用のF SPORTエンブレムが、ヘッドレストなどにあしらわれる。専用設計されたFデザインのシートは、横方向のGに対するホールド性を追求したデザインだ。内装色には、サーキットレッドを専用設定した。

◆3.5リットルV6ツインターボは最大出力415ps

F SPORTハンドリングは、米国では「LX600」グレードに設定される。LX600では、従来型「LX570」の5.7リットルV型8気筒ガソリン自然吸気エンジンから、「V35A-FTS」型 3.5リットルV型6気筒ガソリンツインターボエンジンにダウンサイズされた。

最大出力は415ps、最大トルクは66.3kgmを引き出す。従来型のLX570(最大出力383hp、最大トルク55.7kgm)に対して、排気量を2.2リットル縮小しながら、パワーでおよそ30ps、トルクで10.6kgm、従来型を上回る。マルチホール直噴インジェクター付き「D-4ST」の採用とロングストローク化、バルブ挟角の最適配置による高速燃焼と高効率ツインターボが、力強い低速トルクと優れた過給レスポンスを生み出すという。

トランスミッションは10速ATの「ダイレクトシフト」を組み合わせる。発進時を除くほぼ全域でロックアップを作動させ、ダイレクトなフィーリングを追求した。また、10速化により、ギアステップのクロス化、全体のギアレシオのワイドレンジ化を可能にし、高速燃費、発進加速、オフロード性能の向上を狙う。さらに、駆動力特性と変速タイミングを最適化している。

◆サスペンションと電動パワーステアリングをチューニング

専用チューンされたフロントとリアのパフォーマンスダンパーをはじめ、トルセンLSDやリアスタビライザーの採用により、F SPORTハンドリングならではのドライビングパフォーマンスを追求した。AVS(アダプティブ・バリアブル・サスペンションシステム)と電動パワーステアリングには特別なチューニングが施され、パフォーマンスを重視したレスポンスとハンドリングの安定性を備えているという。

AVSは、リニアソレノイドバルブ方式に変更したことにより、減衰力切り替えの優れた応答性を実現した。路面や走行状態に応じてきめ細かく、滑らかな制御を可能にする。街中で段差を乗り越える時などには、減衰力を低めに設定することで快適な乗り心地を、ステアリング操作時は、減衰力を高めることでフラットな安定感を確保した。さらに、ドライブモードに合わせて減衰力も変化させ、ドライバーの好みに合わせた走りを可能にした、と自負する。

従来型の油圧式パワーステアリングシステムから、モーターと減速機を用いた電動パワーステアリングに変更された。これにより、きめ細かなチューニングを可能にし、ステアリング操作に対して忠実でリニアに車両が応答する安心感と、大きな車体であることを感じさせない扱いやすさを目指した。駐車場や交差点など低速での取り回しの良さや、オフロード走行時などの低速域では、軽い操舵感によりドライバーの負担軽減を図る。高速走行時には、車速に応じた適度な操舵力により、手応えのある操舵感を追求している。

《森脇稔》

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