[低音強化・実践レクチャー]どんな「サブウーファー」を使うべき?

「サブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:アミューズ<広島県>)。
「サブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:アミューズ<広島県>)。全 7 枚

クルマの中では、音楽の土台となる低音が聴こえづらくなる理由がいくつかある。しかし、低音再生のスペシャリストである「サブウーファー」を導入すれば状況を好転させられる。当特集ではその理由から活用法までを解説している。

「サブウーファー」にはタイプ違いが3つある!?

ここまでは、車内にて低音を増強することの楽しさや「サブウーファー」が必要となる理由について解説してきたが、今回は、「サブウーファー」にはタイプ違いがあることを説明していく。

さて、カー用の「サブウーファー」は、大きく3タイプに分類できる。「小型・薄型のパワードサブウーファー」、「ボックスサブウーファー」、「単体サブウーファー」、これらだ。

では、それぞれがどのようなものなのかを説明していこう。まず「小型・薄型のパワードサブウーファー」から。

これが何なのかと言うと、ざっとは以下のとおりだ。低音を再生するには3つのアイテム(サブウーファーユニット、ボックス、パワーアンプ)が必要となるのだが、「パワードサブウーファー」はその3つが一体化している。なのでこれを購入して配線作業を行い車内に設置すれば即、重低音の再生が可能となる。つまり導入のハードルが低い。

そしてその「パワードサブウーファー」の中には、小型・薄型のモデルがさまざまある。それらならシート下に設置できる場合が多く、インストール面でも導入のハードルが低めだ。

「小型・薄型のパワードサブウーファー」の搭載例(カロッツェリア・TS-WH1000A)。「小型・薄型のパワードサブウーファー」の搭載例(カロッツェリア・TS-WH1000A)。

音の質にこだわるなら、「ボックスサブウーフアー」が有利!?

というわけで手っ取り早く「低音強化」を実行したくなったら、「小型・薄型のパワードサブウーファー」が候補の筆頭となる。

しかし、低音の再生能力という点では他の選択肢の方がアドバンテージを発揮しやすい。もちろん「小型・薄型のパワードサブウーファー」の中にもさまざまな製品があり、ハイグレードモデルの中には音質性能的に他の選択肢と比べて見劣らないものもある。しかし全体的な傾向としては、他の2つの選択肢の方が音的に有利だ。

では後の2つがどのようなものなのかを説明しながら、音的にどう有利なのかも併せて解説していこう。

2つ目の「ボックスサブウーファー」とはつまり、ボックスがある程度大きい。なのでシート下には搭載できない。しかしその分低音の質は上がりやすい。ボックスが大きくなるので、「サブウーファーユニット」の振動板のストローク量も大きくなる。結果、空気をしっかりと震わせられるようになり、体に伝わる重く強い低音を奏でやすくなる。

なお、「ボックスサブウーファー」にもタイプ違いが2つある。1つはパワーアンプも一体化されたもので、もう1つはパワーアンプが一体化されていないものだ。

「サブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:シティロード福山<広島県>)。「サブウーファー」を搭載したオーディオカーの一例(製作ショップ:シティロード福山<広島県>)。

「単体サブウーファー」なら、鳴り方を自身でプロデュース可能!

そしてもう1つの「単体サブウーファー」とは、「サブウーファーユニット」が裸の状態で売られているものだ。なのでこれは、導入のハードルがもっとも高い。ボックスもパワーアンプも別途用意しなくてはならないからだ。しかし、得られるサウンドクオリティのレベルも上がる。

そうである理由は以下のとおりだ。まず、「単体サブウーファー」は各社からさまざまなモデルが発売されていて選択肢が至って幅広い。予算を鑑みながら、好みの音を奏でられるモデルを厳選できる。

そして、低音の鳴り方は装着するボックスによっても変化する。なので、欲しいサウンドをイメージしながらそれを鳴らしやすいボックスを用意できる。さらに組み合わせるパワーアンプによっても鳴り方が変わる。それも自分の好みで選べる。このように、低音の鳴り方を自身でプロデュースできるのだ。

なので上級者の多くは「単体サブウーファー」をセレクトしている。音にこだわるなら「単体サブウーファー」が候補の筆頭として浮上する。

今回は以上だ。次回からはそれぞれの選択肢の導入方法をより詳しく解説していく。お楽しみに。

《太田祥三》

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