862馬力のスバルワゴン、「レオーネ」が激走…『ジムカーナ』最新作公開

「ツーリングワゴン」の名称を初めて使ったレオーネ

最高速は265km/hに到達

ブレーキに連動して立ち上がる可動式フラップ

1983年製スバル GL(日本名:2代目 レオーネ・ツーリングワゴン)ベースの「ファミリー・ハックスター」
1983年製スバル GL(日本名:2代目 レオーネ・ツーリングワゴン)ベースの「ファミリー・ハックスター」全 10 枚

スバル(SUBARU)の米国部門は12月6日、1983年製の2代目『レオーネ・ツーリングワゴン』をベースに、最大出力862hpのエンジンを搭載した「ファミリー・ハックスター」が、『ジムカーナ』ビデオシリーズ最新作『Gymkhana 2022』に起用された、と発表した。

◆「ツーリングワゴン」の名称を初めて使ったレオーネ

この1台限りのモデルは、スバルの米国モータースポーツ部門のスバルモータースポーツUSAが、『ジムカーナ』ビデオシリーズに出演するトラビス・パストラーナ選手のために製作したもの。2代目レオーネ・ツーリングワゴンは、現在の『レガシィ・ツーリングワゴン』の原点ともいえるモデルだ。「ツーリングワゴン」の名称を、スバルが初めて使用したのは、この2代目『レオーネ』だった。

レオーネ・ツーリングワゴンは、スバル初の乗用ステーションワゴンとして、1981年に2代目レオーネに追加設定された。現在、スバルの中核技術となっているボクサーエンジン+AWDを、すでにこの当時に採用していた。

パストラーナ選手のためのワンオフモデルのベースとなった北米仕様の「GL」には、排気量1781ccのEA81型水平対向4気筒ガソリンエンジンを搭載する。最大出力は73hp/4800rpm、最大トルクは13kgm/2800rpmを獲得していた。

1983年製スバル GL(日本名:2代目 レオーネ・ツーリングワゴン)ベースの「ファミリー・ハックスター」1983年製スバル GL(日本名:2代目 レオーネ・ツーリングワゴン)ベースの「ファミリー・ハックスター」

◆最高速は265km/hに到達

『ジムカーナ』ビデオシリーズの最新作『Gymkhana 2022』では、トラビス・パストラーナ選手が、この2代目レオーネ・ツーリングワゴンがベースの専用モデルを操る。排気量2.3リットルの水平対向4気筒ガソリターボエンジンは、最大出力862hpを引き出す。

862hpの最大出力によって、ベースエンジンのおよそ12倍のパワーを達成することになる。このエンジンは、8000rpm以上まで許容する。トランスミッションは6速シーケンシャルを組み合わせた。駆動方式はAWD。最高速は265km/hに到達する。

また、このスペックは、前回パストラーナ選手が『Gymkhana 2020』で操った『WRX STI』のワンオフモデルの最大出力862hpに並ぶ数値。このエンジンは、競技仕様となっており、スバルモータースポーツUSAチームのラリークロスプログラム向けをベースにカスタムビルトされたブロックとヘッドが使用され、排気量は2.3リットルとなっていた。

1983年製スバル GL(日本名:2代目 レオーネ・ツーリングワゴン)ベースの「ファミリー・ハックスター」1983年製スバル GL(日本名:2代目 レオーネ・ツーリングワゴン)ベースの「ファミリー・ハックスター」

◆ブレーキに連動して立ち上がる可動式フラップ

さらに、2代目レオーネ・ツーリングワゴンのワンオフモデルでは、迫力のエクステリアを採用する。前後フェンダーは拡幅されており、フェンダーとつながるサイドスカートを装備した。フロントバンパーとボンネットも専用デザインとしている。

リアには、アグレッシブなディフューザーを追加した。ヨコハマ製のタイヤに、ゴールド仕上げのアルミホイールを組み合わせる。室内には、ロールケージが組み込まれた。前後フェンダーとボンネットの可動式フラップは、ブレーキに連動して立ち上がる仕組みだ。WRC(世界ラリー選手権)スペックのサスペンションは、充分なストロークを備えているという。

ルーフラックや1980年代に流行したリアウィンドウルーバー、ミックステープ用のカセットプレーヤーは、カーボンファイバー製パネルで覆われた。また、ファミリー・ハックスターは、過酷なジャンプやテールスライド、ドリフトに対応できるように設計されている。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 軽自動車よりも小さい! 15歳から運転できるオペル、約132万円から販売
  3. シートに座ると自動で送風開始、取り付け簡単「クールカーシート」2モデルが発売
  4. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
  5. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る